スギ スギ(@sugitabe)です。です。
3月あたりからその名前はずっと耳にしていて、ただそれが何のお店なのかということまでは意識していませんでした。
外観だけを見ると、ちょっと変わったセレクトショップかな?と思うようなその風貌の奥にあったのは、なんとコッペパンでした。
今回は「松本光司の世界観」をご紹介します。
松本幸司の世界観 〜 夢は税理士からコッペパン!ぶっとんだのは経歴だけではなくお店全体がそうでした!(広島市中区)
そう、屋号が「松本幸司の世界観」です。
どう見てもパン屋さんだなんて思えないファサード。
しかしそのお店の情報を知ったのは、私が食について情報収集をしているインスタグラムのアカウントだったわけですから、その時点で深掘りをしていればよかったのです。
このカラーリングですよ、知っていなければ近くまで足を運んでまで「これなんの店?」って思わないじゃないですか。
思わないですよね。
うん、情報を取り扱う私としたことが、なんという失態・・・。
お店の入口横には、ていねいにつくられた食品サンプルがおさまっています。
それを見るだけで、コッペパンへの愛情とこだわりがひしひしと伝わってくるんですね。
なんといっても、世界各国といってもいいほどに食材の選定がなされていて、それをながめるだけでもよく開発されたものだと感心することしきりです。
さらにいえば、関心を寄せることに松本光司さんはもともと税理士志望の方であったということ。
税理士になるという志望を捨て、コッペパンに魅せられてから広島にこのようなお店を展開されたというのは、もはやある種のサクセスストーリーになるんじゃないかと思わせるエピソードです。
店内に入るとすぐにレジがあり、メニュー表の中からサンドするものを選びます。
その脇にあったこの「マツモトバターサンド」のイラストに惹かれて、迷わずオーダーです。
使われているあんこは、二重焼きでも知られる岩田製餡のものを使われているようですね。
そしてもうひとつ、スタッフおすすめとして紹介されていたこちらをオーダー。
ミルククリームにゲラントの塩。
それだけで間違いないという期待度がめちゃめちゃ高まるじゃないですか。
ほかにおかずメニューも多くラインナップがありますが、今回はこの2品をオーダーです。
会計を済ませると、レジ横のオープンカウンターでコッペパンにサンドがはじまります。
カウンターの奥では多くのオーブンがあり、たくさんのコッペパンがスタンバイしています。
その風景を見るだけでもしあわせな気持ちになれますよ。
そんなしあわせな気持ちとは裏腹に、店内にある柱にはこんなデザインが施されています。
えーっと、あえてぼかしたんですが、なにこれモンロー?
ちがう角度から見ても、こんな写真があったりします。
なんだろう、この世紀末覇者みたいなの。
松本光司の世界観「マツモトバターサンド、ゲラントの塩ミルククリーム」
できあがったふたつのコッペパンは、オリジナルデザインの紙袋に入れられて手渡されます。
持ち帰ってそれぞれを手にとってみると、ずっしり重い!
こちらが一番人気の「マツモトバターサンド」。
あんこの上には分厚くカットされたオリジナルレーズンバターがサンドされています。
見た目ほどベタベタしたり、バターのボリュームを感じることはなく、あっさりと美味しく食べることができます。
それがなぜかといえば、コッペパンの本体がもっちりとした食感で、かつボリュームいっぱいの仕上がりになっているから・
これが密度の低いパンだとしたら、この分厚さのレーズンバターをサンドさせることはかなわないでしょうね。
そしてこちらが、「ゲラントの塩ミルククリーム」。
こちらもたっぷりと塗られたミルククリームが、ふわもちとしたコッペパンによくあいます。
「マツモトバターサンド」を見たあとだと物足りなさを感じるかもしれませんが、いやいやそんなことはなくておいしくいただけましたよ。
さいごに:コッペパンビジネスの急先鋒!
近年、コッペパン専門店が多くオープンしているのは、「パンの種類を具材で増やすこと」でのビジネスモデルが確立しているからなんですよね。
旧来のパン屋さんだと、パン生地そのものから違いを明確にした少量多品種展開をしていたものですが、それだと労にみあった結果が出しにくくなっているわけです。
大手でいえば山崎製パンの「ランチパック」が最たる例ですし、パンの種類を具材で増やすという観点からでいえばパンにコストをかけてグレードを高める「一本道」のような展開も納得がいきます。
言ってしまえばこのコッペパンブームは、食材ロスを抑えつつ、グレードの高いパンをパンそのものだけではなく具材にまで配分を精査したことで成り立ってきたといえますよね。
そこにきて異色な経歴と奇抜な店舗デザイン、しかしそれでいてパンそのものはちゃんと美味しい。
ちょっとこれはいろんな方面から目の離せないお店だということは違いありませんよ!
ごちそうさまでした!
スギのひとことポイント
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