いつもお昼ごはんを食べるときに、悩むんです。
仕事の兼ね合いやそのときにいる場所によっては、行きたいお店が開いていないということもしばしば。
つまり、昼営業と夜営業の間の「中休み」の時間帯が、私のランチタイムになることが多いんです。
ランチはできるだけ個人の方が経営されているお店に足を運ぶようにしているので、そのスキマ時間でも営業されているお店を脳内にとどめておかなくちゃいけない。
そこで、いざ!というときのお店として筆頭に上がるのが、中の棚にある「みよし食堂」さん。
それではご紹介しますね。
みよし食堂 〜 これぞ大衆食堂という風情と情緒を広島市の真ん中で満喫しよう(広島市中区)

中の棚商店街は、広島市街地の電車通りからひとつ路地に入ったところにあるのですが、新しさとノスタルジックさをどちらも兼ね備えているところだと感じています。
オシャレなカフェもあれば、きょうご紹介する「みよし食堂」さんのような佇まいのお店もあったりと、その場にいるだけでなんだか不思議な安心感につつまれます。
そんな商店街に、この店構えですからね。
大きく手書きされたメニューは、価格もボリュームも魅力的な内容でいっぱい。
メニューのサンプルケースに陳列されているものも、オムライスやチキンライスといった大衆食堂さをこれでもかというほどに強く押し出してきていて、それだけでワクワクします。
ええ、だから私もよく通うんですよね。
小皿料理は棚からどうぞ

店内の風情はまさしく昭和の大衆食堂。
連休最終日の夕方に訪れたのですが、ほぼ満席でした。
その客層も実にばらばらで、20代の男女が3組、お店の勝手知ったるというような常連さん風の方2名、他にも何名かいらっしゃっての私。
私はいつも「ラーメン焼き飯セット」をいただきます。
そこにきて常連さんは、店の奥にある小皿料理が立ち並ぶ棚に歩み寄りつつ、お店のおばちゃんに「ご飯とみそ汁ね」と言いながら料理を手にする姿はもはや感動さえしてしまいます。
パラっとした焼き飯と、ほっこりした安心感に包まれるラーメン。
いや、ラーメンというよりも中華そばと呼ぶほうがしっくりくるかもしれない。
「ラーメン焼き飯セット」

お店では厨房にオーダーを通すとき「セット!」と呼ばれるこちら。
その呼び方だけで、この店の定番ということがわかります。

ちょっと柔らかめに茹で上げられた麺に、安心のとんこつ醤油スープ。
しっかりした味のバラチャーシューと、中華そばのド定番を貫いてくる一杯です。

焼き飯はパラッと仕上がっていて、少し濃い目に感じる味付けもまた「これぞ食堂の焼き飯!」といった風情を醸し出しています。
こういう、大衆食堂のラーメンにしても焼き飯にしても、最後に味を決めるのは自分自身なんですよね。
どういうことかというと・・・
コショウとウスターソースで決まる味

テーブルにドンと置かれたブラックペッパーをラーメンに、そしてウスターソースは焼き飯にかけることで、自分の味をカスタマイズ。
特にこの手のラーメンは、あらびきのブラックペッパーがめちゃくちゃマッチするんですよね。
いや、ラーメンそのものがコショウで決まるというのが正しいのかも。
そんな昭和風情の大衆食堂が、私の昼下がりのランチタイムをいつも満たしてくれるのです。
たしか私が生まれる前から営業されているはず。
これからも通う店のひとつとして、お世話になります。
ごちそうさまでした!!