スギ スギ(@sugitabe)です。です。
私のふるさと、広島県庄原市には自家製麺でラーメンを提供されているお店がいくつかあります。
その中のひとつは、中国自動車道 庄原インターを出てすぐのところにあるお店。
スキー客にも知られるそのお店を、今回はご紹介しますね。
珍竹林 〜 スキー客にも人気の老舗ラーメンは自家製麺!やさしい塩ラーメンをぜひ(広島県庄原市)
そのお店は「珍竹林(ちんちくりん)」と言います。
中国自動車道 庄原インターをおりたら、最初の信号を右折したその先にあります。
思い起こせば私が高校生や大学生だった頃、1990年代なかばにオープンしたお店です。
当時、製麺業を営んでいらっしゃったお店の方が、デカ盛りラーメンで知られる「ひさご」で修行をされて開店されたと聞いています。
その名残もあって、ベースのラーメンはしょうゆ、みそ、しおの3種類。
カレーラーメンの名前が見えるのも、「ひさご」の流れを感じますね。
今回は「しおラーメン」をオーダー。
好き好んで塩ラーメンを食べることのない私ですが、率先して塩ラーメンをお願いするいくつかのお店があります。
ここもそのひとつ・・・とはいえ、どれくらいぶりに再訪したのかはもはや定かではないのです。
久しぶりなので、ラーメンにむすびをつけてもらうことにしました。
カウンターとテーブル席からなる店内も、私の記憶のまま。
この辛味も紅しょうがも、昔の記憶のままです。
訪問した夕方の時間帯、お客はちょうど私ひとり。
そのこともあってか、ラーメンは待ち時間を感じさせることなく手元に届きました。
珍竹林「しおラーメン」
こちらです。
ざくぎりにされたねぎがどんぶり全体に広がるルックスが印象的なラーメンです。
清湯よりは少し強めに炊きだされたスープが、塩ラーメン全体を引き立てています。
塩ラーメンはたれがうまくできていなければ、インスタントラーメンの印象を受けやすいというハードルの高さがあります。
しかし、このラーメンにはそれがないんですよね。
ちゃんとおいしいんです。
こちらの自家製麺は、細平麺で少しコツコツした食感のゆであがりです。
スープとの馴染みもよく、ラーメン全体の印象をアップしています。
そして、ねぎの下に隠れていて気づかれにくいけれども、きちんと存在感のあるのがこのチャーシュー。
大判で厚めにスライスされています。
少し遅れてとどいたのが、こちらのむすび。
どちらも梅干しが中具に使われていました。
さいごに:実はみそラーメンもおすすめです
そういえばかつてはみそラーメンを好んで食べていたなあと、食べ進めながら思い出していました。
学生時代には旧友たちと席を並べて食べていたことも、ぽつりぽつりと思い出されます。
スキー場に行く道すがら、ここでラーメンを食べたことがあるよという話は、多くの方から聞かされたことがあります。
塩ラーメンのあっさりしたやさしさと、みそラーメンも濃すぎずにラーメン全体のバランスをきちんと考えられた一杯になっていることを、きっとこのお店では昔と変わらないたいせつな味を今もつくっていらっしゃるんだろうなあ、なんて考えながら食べました。
帰り際、お店の方に「もう25年くらいになりますかね?」と尋ねたら「そうですね、それくらいですかねえ」と。
変わらないために変わり続けることもさることながら、こうやって今でも昔をなつかしめて、しかもちゃんとおいしいお店があることをうれしく感じた一杯でした。
ごちそうさまでした!