「深夜食堂」ってあるじゃないですか。
飲んだ帰りや仕事で遅くなったときにちょっと立ち寄りたくなるようなお店って、それだけでありがたみの増幅度がものすごいものだと感じています。
そんなお店が、ちゃんと広島にもあるんですね。
「新京本店」、このお店をきょうはご紹介します。
お食事処 新京本店 〜 元祖カレー汁で飲んだあとの胃をいたわり、働き盛りのはらぺこを満たしてくれる深夜食堂(広島市中区)
流川通りの南側、ビア・ローゼンやお好み焼き越田本店のすぐそばに「新京本店」はあります。
軒を連ねる「一番搾り」の黄色いちょうちんが目印です。
そして「元祖カレー汁」と書かれたこの看板。どことなく風情とノスタルジーが同居した趣のある看板です。
夕方6時から翌朝6時まで、このスタイルだけでも愛したい店ですよ。
店内はぐるっとL字型になったカウンターがつづき、目の前にあるショーケースにはおかずがずらりと並んでいます。
あらかじめ皿盛りされたものもあれば、好きなものをチョイスすることも可能。
でも私はいつも、まずはこうコールするんです。
「カレー汁とごはんの中」って。
お食事処 新京本店「カレー汁、ごはん(中)」
こちらです。
単にどんぶりごはんとカレールーだけって思うでしょ?
でもこれが、広島の深夜名物なんですよ。
このカレー汁、言ってしまえばおうちカレーのようなさらさらしたなめらかさに、ときどきごろっとした具材が出てきます。
よく煮込まれたカレーのおいしさがここにはあるんですよね。
そして、ちょっとだけウコンが効いているようにも感じられるので、飲酒後にお世話になるアレよりもこのカレー汁のほうがいいんじゃないかと感じるほどですよ。
この2品でもしっかりした食事になるので、仕事が遅くなった時でも安心。
そしてこの日は、ちょっとぜいたくして皿盛りおかずもいただきました。
ちゃんと手づくりのハンバーグもまたおうちでつくった味わいのそれに近いけれども、ちゃんとおいしいんです。
さいごに:「深夜食堂」も取材に来たお店
深夜帯というのは、ほんのすこしの非日常的な空間がものすごく強い印象になりやすいもの。
この「新京本店」のカレー汁だって、うちで再現することはそんなに難しくないんですよ。
でも、この空間だから、そしてそこに至るまでの宴の賑わいや仕事の疲れなどを持ち込んだままにこの店ののれんをくぐることにこのお店の価値があって、そしていただくものへの感謝が増幅されるんですよね。
ぜひ、流川で夜遅くなったときには足を運んでくださいね。
ごちそうさまでした!