スギ スギ(@sugitabe)です。です。
ツイッターでふと見かけた話題に「天下一品が意識高い系の丼になっていた」というものがありまして、はて、天下一品にして意識高い系とはいったいどういうことかと足を運んできました。
天下一品のラーメン鉢が改良!?意識高い系の切立丼で冷めないのです!
今回足を運んだのは、「天下一品 中筋店」(広島市安佐南区)です。
カウンターに席を取り、目移りしてしまうメニューを眺めていると、こんな案内が出てきました。
ほう、これが噂の真相となる意識高い系の鉢ということか。
つまり、いつまでも熱々の状態でラーメンを最後まで楽しんでいただきたいという思いですよね。
鉢に深さがあって開口部が狭いことで放熱する表面積が制限され、さらに鉢そのものも肉厚にしておけば、鉢の予熱がじゅうぶんであればそこからの放熱も抑制されるというもの。
たとえばスープの表面に油膜が張っているようなお店だと、この形状の鉢は必ずしも効果を発揮するものではないのですが、表面に油脂の層ができていないようなスープだとがぜん違いが出てくるのです。
新しい鉢での天下一品のラーメン
今回はこってりラーメンをベースに、唐揚げ定食でオーダーしました。
写真として上から見ただけではわかりませんが、横から見るとその違いは一目瞭然。
深さのある切立丼で提供された、天下一品のラーメンというわけです。
ちなみにラーメンを提供してくださるときは、きちんと説明がありました。
「8月1日からラーメンの器を冷めにくいものに変更していますが、中身の量は一切変わっていません」と。
そう、だから純粋にこれまでと同じラーメンを、冷めにくい環境で提供してくださっているんですね。
冷めにくいとどうなるのか
提供されてからいつまでも冷めないラーメンというものは存在しなくて、放熱は進んでいきます。
放熱にかかる時間を遅くすることで食べ終わりまで熱々のラーメンを提供していることになるという点では、多くのラーメン店主にとってこの深口切立丼というのは魅力ある食器でもあります。
冷めにくいという点でいえば、最後まで熱い状態のラーメンを食べることができるのは食べる側にしてみても満足度がぐっと高くなるものです。
ふだんだったら冷めていくとともに味の変化を感じるところが、その差さえも感じにくくなるわけですからね。
また、熱々のスープに麺が長時間浸っていると麺の伸びが促進されます。
この点をよしとするかどうかは食べる方の好みと、ラーメン店の嗜好によるものなので個人差と期待値とのギャップが生まれるのは必然です。
それほどに料理における温度の意味合いというのはとても重要で、同じ料理でも安定的に提供しようと思えば温度の管理もまた重要というわけですね。
さいごに:熱いラーメンはうまい
今回は、器が深くて切立の丼に変更されて冷めにくくなった天下一品のラーメンと、その効果・効能についてお伝えしました。
熱いものは熱く、冷たいものは冷たく提供されるのがその料理の価値を大きく左右する要素になりえますよね。
特にラーメンやうどんのような食べ物は、温度によってその印象は大きく変わるものです。
天下一品のラーメンでさえも器を変えることでその存在感は大きく変わるものでした。
ぜひその違いを実感してみてください。
ごちそうさまでした!