昔ながらの「おそうざい小売店」ってありますよね。
たとえば、お肉屋さんのコロッケがおいしい、といったような話。
そんなお店の候補の中で、私が近くを通ればできるだけ足を運ぶようにしているところが広島市西区草津本町にあるんです。
そちらをご紹介です。
坂井屋 〜 住宅街にあるがんす、かまぼこの工場直売店でねりものを楽しもう(広島市西区)
こちらがそのお店「坂井屋」さんです。
宮島街道から広電草津駅に向かう住宅街の一角にあります。
はじめて足を運ぶときには、地図で見ても到着するのはなかなか苦戦を強いられること請け合いの場所に突如としてこの店構えが現れます。
もうこの写真だけで期待度が高まりますよね。
工場に併設のお店
オレンジテントの軒先にはショーケースに並べられたねりものがずらり。
昔は晩ごはんのおかずにと直接買い求められる方が多くいらっしゃったのかな、と思わせるような風格があります。
この店頭の奥には、併設して工場があります。
工場内で立て込んでいらっしゃることが多いので、店頭にどなたもいらっしゃらないときには、写真右端にある呼び鈴を押してお願いをします。
いつもがんすを買って帰るのですが、今回は「トリナンコツ」という文字に惹かれて、それも一緒に買いました。
これだけのねりもの、特にがんすがずら〜っと並んでいるのを見ると、なんだかうれしくなるのは広島の県民性なのでしょうか。
お店の方にオーダーをすると、ビニール袋に詰めてもらって、シーラーテープでカチャンと縛ってもらえます。
それを受け取る瞬間のよろこびって、子どものおつかいのようでもあるし、こんなレアな場所で買い物をしている俺かっけー、みたいないろいろな思いが錯綜しているように感じるものです。
がんすは安定の味、トリナンコツも期待以上のねりもの感
こちらが今回のお買い物。
がんすはたまねぎとすり身の旨味がぎゅっと凝縮されていて、そこにピリッと感じられる唐辛子のアクセントがたまりません。
トリナンコツは、ちいさく砕かれた鶏軟骨と、そこにすり身をふんだんに混ぜた練り物として仕上げられています。
コリコリとした食感と、すり身の旨味がおかずとしてだけではなくお酒のつまみとしても重宝されそうな一品です。
「オーダーメイド蒲鉾」?
坂井屋さんのホームページがありまして、その中に「オーダーメイド蒲鉾」というのがメニューにありました。
さて、それはいったいどういうものかというと、こちらです。
かまぼこを使ったお祝いアイテムだったんですね。
デザインの汎用性は言うまでもなく、鯛のような豪華さを表現できるとあれば、かまぼこがもっともっと知られるチャンスですよね。
こういうお祝いものといえばお餅やお饅頭だったりするのですが、子どもたちも喜んで食べるであろう練り物もその中にあるとすれば、蒲鉾もまだまだ裾野が広がりそうですよね。
といったわけで、こういった地元で古くからあるお店を応援するためにも、こういったところでおそうざいを買うのを楽しみにしているのが私の趣味でもありライフワークでもあるような気がしています。
ごちそうさまでした!!