スギ スギ(@sugitabe)です。です。

「捨てないパン屋」というワードで検索すると、とあるパン屋に関する記事がみつかります。

それが今回ご紹介する「ブーランジェリー・ドリアン」です。

スポンサーリンク






ブーランジェリー・ドリアン 〜 「捨てないパン屋」を体現し続けるために選ばれた、高級な食材と非常識な戦略(広島市中区)

2018年4月より、RCCラジオ「おひるーな」のヒルニストとして出演されている田村陽至さんの焼かれるパンが、その「捨てないパン屋」のパンなんですね。

お店のサイトを見ると、定期購入コース、通信販売コース、そして無人店舗直売と有人店舗販売とで展開されています。

他に、飲食店への卸売もなされていたりと、これだけでも従来のパン屋さんの常識とは違う印象です。

パン屋さんというと、多品種のパンをお店いっぱいに陳列されているのですが、「ドリアン」はそうではないのです。

2日連続で買えなかった・・・

広島市中区八丁堀には、毎週木曜〜土曜の3日間だけ営業される有人店舗があります。

そのお店は正午から18時までの営業時間となっているのですが、早めに行くか予約をしておかなければ手にすることは至難の業です。

ある金曜日の15時過ぎ、お店にいくとすでに売り切れていました。

その翌日の土曜日、今度は14時10分ころに伺ったときはお店の方が看板を入れ替えられていたところでした。

「ちょうど今、売り切れたんですよ」

ああ、捨てないパン屋はパンを捨てることがないだけではなく、きちんと売り切れるようにコントロールされているんです。

やっと買えた!

そうとなれば、販売日の開店直後に行くしかない!ということで、お昼12時をちょっと過ぎた時間帯にお店へ行きました。

八丁堀のお店ではパンを焼いていらっしゃるわけではないので、知らなければ気づかない雑居ビルの奥にあります。

目印は、「ドリアン」の歴史を感じさせるこの人形。

このビルに入ると正面にお店があります。

ドア越しにパンが見えると、それだけで安心します。

お店に入ると、たくさんのパンがずらり。

これが2〜3時間で売り切れちゃうんですからね。

今回は「カンパーニュ(小)」「ブロン」を購入。

カンパーニュはお仕事関係の方たちとシェアするために、カットをお願いしました。

ホールのカンパーニュを4等分にしていただきます。

それをクラフト袋に詰めてもらうと、ずっしりとパンの重さと香りが伝わってきます。

そうそう、「ドリアン」のパンは原料にこだわってつくられています。

パンを焼く人にも思い入れとこだわりがあるならば、その原料となる小麦をうみだす方たちも強い思い入れとこだわりを持つ人たち。

少人数で製造して、少品種のメニューに絞って製造されることで、コストをすべて原料にまわしていらっしゃるんですよね。

イースト菌をつかわない、小麦粉と水と塩だけでつくられる固くてちょっと酸っぱいパンのこだわりは、まさにパン業界の非常識です。

こちらが「カンパーニュ」の断面。

黒くて大きくて固くて、ちょっと酸味のあるパンです。

そしてこちらが「ブロン」の断面。

「カンパーニュ」のような酸味は感じにくいけれども、ずっしりとした重さはあたらしいパンとの出会いです。

パン切り包丁でスライスして、チーズやポテトサラダをのせて食べましょうね。

厳選した食材をつかってつくられたパンも、1グラム1円程度のお値段。

都市部でおなじクオリティのパンを買うならば、この何倍もする代金を求められますもんね。

このパンはふつうのパンとは違って、保存方法を守れば1〜2週間はおいしさが保たれます。

数々の料理店でも使われるドリアンのパン、はじめてこのパンを食べる人は戸惑ってしまうかもしれないけれども、パンって本当は保存がきいて捨てることのない食べ物だと考えると、なるほど考え方も変わってきますよ。

「捨てないパン屋」の黒くて固くて重くてちょっと酸っぱいパン、食べてみてくださいね。

店舗情報