広島市中区舟入本町には、特色あるラーメン店があります。
今回はそのひとつ、「博多ラーメン はりがね」をご紹介。シルキーでていねいなスープとは一線を画するその味を久しぶりに堪能して、ああこれこれ!という思いを胸に書いていくことにします。
店頭のデコレーションは、近隣の静寂そしてかつてのにぎわいを思い出させる商店街の風情とは異質の空間を醸し出しています。このお店だけに漂うイマドキ感をもって、店内に入ります。
テーブル席とカウンターからなる店内にもそのデコレーションは及び、壁一面には替玉の猛者による戦歴がずらり。
替玉14玉というチャンピオン、女性チャンピオンは15玉という戦歴に、はなはだ感嘆の声をあげそうになります。
さて、メインメニューはこちら。今回は無難にベーシックな「はりがねラーメン」をかためんでオーダー。
メニューの裏面には、ランチの案内とスープへのこだわりがこれまたインパクト大のアピールをしてきます。
店内をキョロキョロしていると、メインメニューとはまた違ったメニューの案内がありました。
ニラーメンに焼あごはりがねラーメンとは、これまたいただきたい気持ちにさせられるところです。
そうこうしているうちに、ラーメンがやってきました。
はりがね「はりがねラーメン」
こちらです。
ベーシックなルックスの博多ラーメンです。
大判にスライスされたチャーシューに、ごろっと存在感バツグンのきくらげ。
スープを口に運べば、大手ラーメン店のようなシルキーで上品なスープとはちがう、無骨に炊き出したスープの味わいを堪能できます。
そして、製麺の仕上げ方にも特徴のある麺がこのスープとの相性がバツグン。
博多ラーメンを表現するときに、いい意味で雑味があるバランスといいますが、そのど真ん中を貫く一杯です。
食べ進めるうちに替玉をお願いすると・・・
平ざるで丼にダイレクトで届けられるスタイルもまた、これぞ博多の屋台と思わせるものです。
替玉をしたら、備えてあるこちらで味の変化を楽しみましょう。
ちなみに湯呑みからスパナがひょっこり頭を出しているものの中身は、辛子味噌でした。
ぱっと見はありきたりな博多ラーメンですが、そのスープと麺とのバランスは他にない味わいとなっています。
博多ラーメンにはこういう切り口もあるんだということをぜひ堪能してください。
ごちそうさまでした!