繁華街にあるラーメン店というのは、だいたいにしてラーメン嗜好をほぼ満たすラインナップが取り揃えられているものです。そのなかで、ライトに食べたいけれどもしっかりした味わいのとんこつラーメンを欲しているときにオススメするお店が、今回ご紹介する「一休軒」です。
のれんには大きく「佐賀ラーメン」とあります。個人的には飲んだあとでもそうでなくても、ふいに食べたくなるそんなお店をご紹介しますね。
一休軒 〜 広島で食べる佐賀ラーメン!甘くてすっきりしたとんこつスープが特徴!(広島市中区)
薬研堀通りのまんなか、向かいには中華料理「龍王」のある向かいにこちらのお店はあります。
お店の脇にある看板の通り創業は昭和29年で、当時は佐賀県で営んでいらっしゃいました。それを引き継いだ息子さんによって、広島で展開されるに至っていらっしゃるんですね。
店内はカウンターのみで、入店したときはご夫婦でしょうか、おふたりで営んでいらっしゃいました。
こちらが店内にあるメニュー。ドリンクにおつまみも揃えてあります。今回は「ラーメン」と「肉めし(小)」をオーダー。一緒にいた友人はラーメンとニラ餃子をオーダーです。
ラーメンを待つ間、「8名入れますか?」という団体がお店をのぞくなど盛況ぶりがうかがえます。私たちが入店したときには先客2名、その後に我々が2人で入り、さらに2名の外国人の方がおいでになってからの8名様という流れでしたからね。
さて、ご主人がラーメンをつくられているかたわらで、奥様が肉めしをつくっていらっしゃいます。
一休軒「肉めし」
まずは肉めしです。
チャーシューとねぎをごはんとともに和えた一品で、うすい味付はのちほどやってくるラーメンを邪魔することのないシンプルな味わいです。
一休軒「ラーメン」
そして、ラーメンの登場です。
チャーシュー3枚、ねぎ、そして海苔というシンプルな具材に、しっかり炊きだされたとんこつスープとでできあがった一杯です。
博多ラーメンよりも少し太い麺は、こってりながらもすっきりとした味わいのスープといい相性です。スープの表面に浮かぶ油分がいい味をしています。そして、海苔もきちんとした味のものなので、具材へのこだわりもこのラーメンのおいしさを底上げしていますね。
さいごに:すっきりと、でもこってりと
すっきりとこってりは相反する表現に感じられますよね。このラーメンにおいては、炊きだされたスープの旨みと仕立て=すっきりと、ラーメンの表面に浮かぶ油の味わい=こってり、このふたつが絶妙なバランスで融合しているところにおいしさが増幅していることを感じ取ることができます。スープの味を決めるかえしがおいしいのも、スープをひとくちすすって実感できますよ。
シンプルに見えながらも、底力のある佐賀ラーメン。さすが有名店と言いたくなるほどの誉れ高い一杯をぜひお楽しみください。
ごちそうさまでした!