KとはKeep(キープ)、いいところ。

PとはProblem(問題)、悪いところ。

TとはTry(挑戦)、カイゼンのためにやること。

この3つを1枚のシートに書き出して、進むべき道がわかるならどれだけ悩みや問題が軽くなるでしょうね。

思考のフレームワークは世の中にたくさんあれど、このKPT法はシンプルで繰り返し取り組みやすく、そして成果が出やすいと私は考えて多用しています。

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『これだけ!KPT あらゆるプロセスを成果につなげる最強のカイゼンフレームワーク』天野勝

『これだけ!KPT』天野勝

なにが問題なの?

何か問題を解決しなきゃってときや、仕事でプロジェクトを進めていかないといけないときに、机に向かってうんうんと悩んだままで先に進まないってこと、ありません?

チームで仕事を推進していくときに、リーダーはどんなふうに進捗をさせていくかを考えなければならないときも、悩んでしまう状態に陥りやすいもの。

なんで悩むんでしょうね。

答えはかんたん。

お互いの情報が共有できていないから。

なにが問題かをあぶりだしできていないから。

問題をあぶり出せても、行動につなげていないから。

そしてそのサイクルが沈着しているから。

さあ、これらを解決する思考のフレームワークで成果を求めましょう。

行動まで導き出す

チーム運営をするときに陥りやすいのが、リーダーがひとりで頑張りすぎるということ。

そこにどのような問題があるのかというと、リーダーの頭の中にあるゴールをチームが共有できていないこと。

そして、チームはリーダーに依存して自発的な行動から疎遠になってしまっているということ。

ここにあるコミュニケーションと情報共有の乖離が、推進しなくなったチームの抜本的な問題として存在します。

それを打破するために、KPT法を使って問題を共有し、では個々がどのような行動を起こすのかという道筋を立てるところまでが求められてきます。

そう、チーム全員が「タニンゴト」から「ジブンゴト」に意識を変えることがはじめの一歩です。

3つのフレーム、7つのステップ

KPTの3つのフレームは冒頭で述べたものです。

KとはKeep(キープ)、いいところ。

PとはProblem(問題)、悪いところ。

TとはTry(挑戦)、カイゼンのためのやること。

そしてこれを好転させていくために7つのステップが存在します。

  1. 活動を思い出す
  2. うまくいった行動を確認する
  3. 問題を洗い出す
  4. 原因を検討する
  5. 改善策を考える
  6. 試したいことを考える
  7. 試すことを選択する

このステップをチーム一丸で踏めば、すべては行動につながる意識共有につなげることができます。

そして、このフレームとステップを繰り返し多用することで、チームが活性していきます。

具体的にどうすればいいか

会議室のホワイトボードに3つのフレームを書き、参加者がふせんをもってそれぞれのフレームに当てはまる項目を書き出していくところからはじまります。

そのためには、会議が好転するようなグラウンドルールを設けるといいでしょうし、リーダー(進行役)は会議がポジティブになるように進める必要があるでしょう。

つまり、このフレームワークを使うことは、チームの問題共有とカイゼンのための行動を促すことにとどまらず、リーダーのファシリテータースキルもまた問われるものになります。

さあ、あなたのチームは前向きに推進していますか?

立ち止まるときには一度、このフレームワークで考えてみるのもいいかもしれません。

今回ご紹介した本はこちら