プペルもコンパスも。

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1.本の紹介

西野亮廣ウォッチャー、というと言い過ぎなのですが、ここ最近は彼の一挙手一投足が気になってしかたありません。

タイミングよく特集が組まれていた雑誌を手にしたので、一気に読んでみました。

2.本の要約、5つのポイント

1)特集は、西野亮廣さん。

自己啓発書として10万部を越えた『魔法のコンパス』、そしてクラウドファンディングと分業制で制作された絵本『えんとつ町のプペル』は、なぜできあがっていったのか。

それを知るためには、西野亮廣さんがこれまでの活動からなにを感じたのか、そして大きなくくりで言えば未来の日本を築くことにまでイメージを膨らませている西野さんの思想を紐解く必要があります。

2)「幸福度」とは、伸び率。

たとえば、テストで95点を取る人が96点を取ってもさほど嬉しくないけれども、いつも0点なのに50点を取ることができたらしあわせと感じるでしょう。

今いる環境から、よりしあわせを感じる環境へのステージチェンジを考えるならば、これからのエンターテイメントはすでに素晴らしい環境が整っている場所よりも、不安や恐怖が内包されているところで展開されるほうがよりしあわせと感じることができる、西野さんはそれを「伸び率」という言葉で定義します。

3)クラウドファンディングは、共犯者づくり

絵本『えんとつ町のプペル』は、クラウドファンディングでできあがっていきました。

日本のクラウドファンディング実績でも屈指の賛同者を得たのです。

その根底には「いい企画ならお金が集まる」という考えではなく、その人の「信用の面積」が求められます。

いい企画を立てる前に、まずは信頼の獲得が必要不可欠になります。

その信頼、信用というのが、クラウドファンディングに出資する人にとって「しょうがねえ、アイツがやるんだったらいっちょやってやるか」というところにつながるのです。

4)信用の面積

信用の面積の広げ方は、人によってさまざまです。

例として上げられているのが「ホームレス小谷」さん。

日給50円の草むしりや引越の手伝い、参加費20万円の高額セミナーのサクラといったなんでも対応できることで感謝されることで信用の面積を広げてきた方でもあります。

お金とは信用の面積のことで、それが広がれば広がるほどにお金が集まるということでもあります。

5)プロに勝つという最低ライン

今でも「芸人が・・・」と炎上することの多い西野さん。

その芸人の世界のなかで、テレビの世界でスターになれないと悟った瞬間にちがう分野でのスターになると決め、テレビに出ることを辞めたというエピソードがあります。

そうなると、では何の分野でのスターになるのかという決心が「絵本」であり、スターになるのであればほかのプロに勝つということを最低ラインとしていきます。

いい作品をつくることは当たり前で、短期間にコンスタントな作品を制作し続けなくても食べていける方法をデザインすることで、肩書に振り回されない生き方を選ぶことができます。

3.本から実践、ひとつの行動

『信用の面積をひろげよう』

あなたなりの、ひろげかたで。

4.ご紹介した本の情報

5.スギコラム(読後感想)

私にはやりたいことがあります。

いや、私でなければできないことだな。

小説『手紙屋』に出てくる「書楽」というブックカフェのような、カフェでありながら書斎という空間を提供する場を用意したいのです。

その資金は、とてもではないですが自己資金だけではどうにもなりません。

そのためにクラウドファンディングを利用します。

ただ、企画そのものに賛同してくださる方が多くいらっしゃるのですが、私に足りないのは信用の面積と、その面積を広げるためのアクションですね。

そう、この本に書かれていた西野さんの言葉を借りれば「いい企画なら出資していただけるのは大間違い」なんですよ。

日々ブログを更新したり、いろいろなことをコンサルティングしているのは、実はこの信用の面積を広げることでもあります。

いやらしく言えば『カネモクテキ』ですし、ここまではっきり言えば嫌悪感を露わにされる方も少なくないのは承知のうえです。

ただ、本を読むことで知識の量が増えて人生の選択肢も比例して増えることで、結果として生き方の自由を手にできるということはたぶん、間違いないと思うんです。

それを実現させて、私がつくる「書楽」にみなさんをご招待することが私の夢でありミッションです。