ムダ時間を削減する!

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1.本の紹介

人手不足で仕事が回らない、売上の割に人件費が減らない・・・これって、何が原因なのでしょうか。

それは、ムダな時間の把握をしていないことにあります。

しかもそのムダ時間には、タイプの異なる2つの要素があります。

それぞれの問題をつぶしていけば、能率も稼働率も高まっていきますよ。

2.本の要約、5つのポイント

1)売上が落ちているのに、多忙を極める

やらなくてはいけない作業が山積みで、なかなか能率が上がらない。

その割には売上も上がっていないよね、と嘆く経営者やマネジャーは少なくありません。

それは、その人個人の問題よりも、仕事の割り振り方と正しく評価するための「時間を基準にした軸がないから」ということに問題があります。

時間で管理、計画ができれば仕事の予実管理は一気に効率化します。

2)だらだら時間とぼーっと時間

能率が落ちたり、稼働率が下がるのは、作業中の「ムダ時間」に原因があります。

その「ムダ時間」は、基準の時間を超過してしまう「だらだら時間」と、手持ち無沙汰にしてしまう「ぼーっと時間」とに分類されます。

会社はこの「稼ぎのない働き」にも給料を支払わなくてはいけません。

個人事業主はこの時間が「稼ぐ働き」になっていないことを認識しないといけません。

3)3つの成果

本書を実践することで「だらだら時間」と「ぼーっと時間」の改善を図ると次の成果がでてきます。

・生産性が1.6倍になる
・残業時間が激減する
・人件費が半分以下になる

4)130年前からのノウハウ

利益の出る会社は、作業に対する「標準時間」という概念が当たり前のように備わっています。

その「標準時間」を決める方法は、つぎの3つです。

・直接、計測する
・実績をもとに決める
・「えいやー」で決める

これだけのことで利益が出るなら、えいやーでいまからでもできますよね。

5)将来の仕事を時間で予測する習慣を

能率と稼働率が改善してきたら、あたらしい仕事を受け入れる余裕もできます。

そのときには、ここまでの時間管理の改善で意識した「時間で予測する」ことを習慣化させます。

 

3.本から学ぶ、3つのキーワード

1)「締め切り時間」

俗に言う「締切効果」と呼ばれるもので、納期が決められている仕事を明示すると、それに合わせて仕事を終えようとする意識がはたらきます。

ムダ時間が目立つ場合、この「締め切り時間」が設定されていない、もしくは意識されていないことが多分にあります。

2)「標準時間と実績時間」

標準時間を決めたら、それに即した実績時間の把握が求められます。

実績時間からみる標準時間を見直すことで、見かけの稼働率を改善することや能率のブレイクスルーとなるきっかけをつかむことができます。

3)「ECRS」

本書では、能率200%を目指すために、改善の4原則となる「ECRS」を提唱します。

E : Eliminate(排除)
C : Combine(結合)
R : Rearrenge(交換)
S : Simplify(簡素化)

「今行っている仕事をやめる」こと、
「ふたつの仕事を1つにまとめる」こと
「工程を入れ替えて能率アップさせる」こと
「作業そのものをシンプルにする」こと

 

4.本から実践、ひとつの行動

『作業項目をつくって、基準時間をもうける』

まずはひとつのアウトプットにどんな項目、工程が含まれるのか。

そして取り掛かる項目にどれくらいの時間を要するのか。

これを明確にします。

 

5.ご紹介した本の情報

6.スギコラム(読後感想)

ブルーカラー、ホワイトカラー、どちらの仕事においても能率化と高稼働率の推進は欠かせないですよね。

人生に特別な時間は存在しないのだから、その時間を有効的につかってもっとあたらしいことに取り組めるようにするためにも、ぼーっとしていたり、だらだらしていたりすることは人生の損失だと考えるようにします。