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1.本の紹介

計画を立ててもうまくいかない・・・。

効率化をあげようとアイデアをだしても、そろそろネタが尽きた・・・。

電車を待つこの時間を有効に使えたら・・・。

どれもが時間に縛られた人が陥る、タイム・マネジメントのワナです。

時間を管理するということはすなわち、人生を管理するということ。

その意味をくわしく知ってみましょう。

2.本の要約、5つのポイント

1)タイム・マネジメントとは何か?

タイム・マネジメントの定義を、本書では次のように述べています。

「今この時間を、本当に自分にとって重要で価値のあることに投資すること、自分の有意義な人生のために基調な資源を有効に使うこと」

タイム・マネジメントとはライフ・マネジメント、つまり人生を管理することと同義だとしています。

2)もし1日25時間あれば、その1時間は何をする?

タイム・マネジメントを駆使して1日1時間を捻出することができれば、1ヶ月で約30時間、つまり1日以上の時間を手にすることができます。

その時間は自分だけに許された誰にも干渉されない、好きなように使っても許される時間です。

その時間を休息や睡眠、娯楽に使うのか、それとも今よりももっといい人生にするためになにができるかを見極めて投資する時間に使うのか。

時間という資産の価値をよく理解して、投資してみてください。

3)タイム・マネジメントでできること

タイム・マネジメントはライフ・マネジメントと同義であるとしました。

時間の管理は、人生の管理、これができるようになれば本来の自分がやりたかったことに十分な時間を費やすことができるようになります。

そもそも、なぜ時間も人生も管理できないのか、それは「あなたの価値観」を土台として「目標の設定」をし「1週間の計画を立て」て、さらに「日々の計画を立て」て行動しないからにあります。

つまり、タイム・マネジメントをおこなうためには「自分自身の価値観」を
見出すことが重要なのです。

4)管理できるのは自分自身の行動

タイム・マネジメントにも歴史があり、現代は「第4世代のタイム・マネジメント」であると本書では述べています。

この世代のタイム・マネジメントでは、スケジュールや優先順位のみを管理していた過去の世代とは異なり、行動を管理するようになります。

しかし、そのためにはスケジュールや予定の管理は当然として、加えて
『時間は管理できない、管理できるのは自分自身の行動』という認識を新たに持つことが重要になります。

5)手帳を駆使する

本書は、「フランクリン手帳」で知られるフランクリン・プランナー・ジャパンによって書かれています。

よって、手帳の重要性についての表現が多く書かれていることにも気づきます。

なにもメモを取らない人がいつまでたっても成功しないように、手帳を常に持ち歩いてなにを管理してどうなりたいかという価値観の創生と、目標の設定から始まる人生のマネジメントを取り組んでみてください。

 

3.本から学ぶ、3つのキーワード

1)「See-Do-Getのサイクル」

『7つの習慣』でも語られるパラダイムに基づく結果のあり方は、何かの結果を求めるのならば、何かの行動を起こすことが必要で、そこにはパラダイムが基本にあって、さらにその結果がパラダイムに影響を及ぼします。

See-Do-Getのサイクルによってもたらされる結果を逆算で考えていくと、自身のパラダイムをどう変えれば結果が変わってくるのかを意識しないとなにも変わりません。

2)「計画に縛られない」

突発的なことやアクシデントは必ず起こるもので、世の中や環境は刻々と変化します。

立てた計画もそのために覆されることもあれば計画に縛られて、本来の目的を見失うことがあります。

そもそも大切なのは、「出来上がった計画」よりも「計画を立てるプロセス」です。

出来上がった計画に固執せず、もしも将来的な人間関係でより大切な相手の問題にかかわらなければならないならば、そちらを優先しましょう。

3)「「今」なにをするかが問題」

時間の価値は誰にとっても等しいものです。

特別な1秒なんてありません。

将来を見据えた長期、中期、短期の人生計画ではそれぞれ数年先、もしくは数十年先のことを考えることもあるでしょう。

そのために始める一歩は、来年でも、来月でも、明日でもなく「今」だということです。

「今」をコントロールできない人は、人生のコントロールはできません。

 

4.本から実践、ひとつの行動

『もし1日25時間あれば、その1時間はなにをするリスト』をつくる

ここに書き表される項目が、自分自身が本来、本当にやりたいことだとします。

「いつかきっと」を思いながら行動できなかったその項目がプラス1時間の人生で実現できるならば、まずは自分の価値観に軸をおいて書き出していきましょう。

 

5.ご紹介した本の情報

6.スギコラム(読後感想)

タイム・マネジメントがうまくいかなくて誰のなにに影響を及ぼすのかといえば、もちろん自分自身の人生の質を高められない自分自身ですよね。

でも、それをこじらせてしまえば相手に対しても失望を与えてしまい、多くの人に迷惑をかけてしまいます。

自分自身の人生をコントロールするということは、関わる人の人生もよくなるように努めることにもつながってくる、タイム・マネジメントの深層にあるものを私はそう読み解きました。