「博多一風堂」といえば、日本のラーメン文化を世界へと牽引する創業者 河原成美さんが率いる博多とんこつラーメンの有名店ですよね。

創業者としても人格者としてもそのカリスマ性に魅せられた多くの人たちの手によって、今の「博多一風堂」が存在する中で、河原さんは何を信念にここまでの成長を遂げられたのでしょうか。

スポンサーリンク






『「7つの習慣」と「一風堂」』河原成美

『「7つの習慣」と「一風堂」』河原成美

河原さんの信念との親和性

前もって河原さんの言葉から「7つの習慣」を理解する前に一読するととても参考になるサイトがあります。

こちら「一風堂心得帖」です。

http://www.ippudo.com/historical-fact/message.html

ここで語られている河原さんの言葉は、ふだんのお店づくりや会社づくり、ひいてはそれらすべてをひとくくりに「人づくり」であるとされています。

その信念を持ち続ける中でフランクリン・コヴィー氏の講演をきっかけに、信念が確信へと変容します。

その中でも特に印象的なたとえがこれです。

ラーメンと「関心の輪」「影響の輪」

河原さんは、自らが作ったブランドのラーメンをよりおいしくすることへの探究心はとどまるところを知りません。

他方で、他のラーメン店がよりおいしくなることへの興味も同様にあるとされています。

自身のブランドは自分の力で変えることのできる「影響の輪」のなかにあっても、自力ではどうしようもできない他店の味がよくなることへの関心で焦燥しても仕方がない、つまりよその味がよくなることの「関心の輪」が大きくなりすぎてしまっては何も変わらない。

まずは自らの「影響の輪」を大きくしていくことにエネルギーを費やし、果たして影響力を持つように働きかけることが重要と説かれています。

一杯のラーメンがその人にとっては「幸せ」という善循環を生み続ける

河原さんの言葉に「(われわれの商売の)すべては一人のお客様と一杯のラーメンから始まる。」と言われています。

そのお客様の数だけの物語を介する一杯のラーメンに、どれだけの情熱を注ぐことができるのか。

その結果がお客様の「ごちそうさま、ありがとう」であって、そのストーリーをつくりあげる人としてのありかたを問うているこのメッセージは、なにも一風堂に限ったものではないでしょう。

あなたの身近にいる人が、あなたの影響力をどれだけ感じ取ってくれるか、あなた自身がそのための布石をどれだけうち続けることができるのか。

結局、その思考と行動のすべてが、あなた、そして私の人生を決めるのです。

今回ご紹介した本はこちら