このお店を知ったのは、確か1998年か1999年ころ。
お店の場所は広島市中区でした。
その当時は狭い店内で、女性の方がおひとりで営業されていたように記憶しています。
とはいえなにぶん昔の話。
曖昧な記憶をたどっても意味がありません。
その後、お店は観音空港通りに移転され、そして現在の廿日市市地御前で営業されています。
国道2号線を宮島方面から広島市内に向けて走らせると大きく目立つ赤い看板。
きょうは、そのお店をご紹介です。
幻のラーメン亭 〜 チャーシューの上に角煮 壮大なボリュームの一杯(広島県廿日市市)
『幻のラーメン』
そう銘打たれると、ものすごく不安と興味が入り乱れるでしょう。
ただ、昔からこの店を知る私にしてみれば、この看板は安心感すらあります。
車を走らせているとき、たとえ立ち寄れない時でもほっとするインパクト。
これが個人的な思い出の最たるものかもしれません。
建物だけを見ると、特段変わった様子があるわけではありません。
しかし、この赤いのれんをくぐった先に、いつものお目当てがあるんだというワクワクに包まれます。
メニューはこちら。
こちらのお店で私がオーダーするのはいつも同じ。
「スペシャルチャーシューメン こってり」で。
メニューの説明文には「肉の魅力で迫る一杯。※数量限定販売」とあります。
だからいつも、オーダーするときには売り切れていないだろうかという不安もつきまといます。
この日は無事にオーダー成立。
他のメニューを眺めながら、ラーメンを待ちます。
いろいろメニューはあるけれど、本当に「スペシャルチャーシューメン」以外を頂いた記憶がない・・・。
それほどにハマっている、無性に食べたくなる一杯なんですね、私にしてみれば。
「スペシャルチャーシューメン こってり」
正直言うと、食べたい!と思ってもコンディションが整っていなければ食べられないタイプの一杯です。
麺と肉の量、脂の量、スープの濃度、これらをセルフイメージして「よし、きょうはいける!」と思った時にこそ食べる一杯。
覚悟を決めるといえば大げさですが、しかし手元にこの一杯が運ばれてくるとそんな不安や覚悟も杞憂だと知らされます。
その一杯がこちら。
どうぞ、写真をご堪能ください。
丼を取り囲むかのように敷かれたチャーシュー。
真ん中に錦糸卵が載るのは、広島の一部ラーメン店で見られるトッピング。
そしてていねいな背脂とともにやってきたこの一杯は、背脂の下にこそ「肉の魅力に迫る」正体が隠されています。
丼一体を覆うほどの角煮が入っています。
しかも、このぶ厚さ。
「肉の魅力に迫る」という謳い文句に恥じることのない、堂々とした一杯。
これこそが、昔からいただいている私の記憶に残る思い出の、そして今でもいただいている一杯です。
思えば、昔ほどガツガツと食べることができなくなってきたのは年齢のせいもあるのかなあ、とひとりで哀愁にひたりながら、それでもおいしくいただきました。
ごちそうさまでした!!