40年以上も札幌ラーメンのれんを掲げて商売をされているご主人と奥様。
長く続くお店には、長く続くにふさわしい理由がある。
このお店には、歴史あるラーメンとそれに引けをとらない夫婦のお客様に対する愛情が惜しみなく注がれている。
そんなラーメンと人情を感じてもらいたい。
きょうは、そんな「札幌らーめん 知床」さんをご紹介です。
札幌らーめん 知床 〜 本場で修行したご主人の、ラーメン以上の愛情物語(広島市中区)
広島市中区大手町。
鯉城通りを挟んで中国電力本社の向かいにあるこのお店は、今年で創業43周年。
札幌らーめんの体裁をとるだけあって、みそ、しお、しょうゆと選べます。
お店の存在は20年前から知っていて、それでいて訪問したのは過去に1回きり。
本当はもっと足を運んでいろいろと食べてみたいメニューがいっぱい。
前回は野菜たっぷりの「ヘルシーらーめん」を頂いた記憶があります。
ラーメンづくしの生活が続く今日このごろ、努めて野菜も取らなきゃね、ということでこの日も「ヘルシーラーメン」をいただくつもりで何年かぶりの再訪を果たしました。
厨房フードのメニューにノスタルジー
赤地に白文字。
なんだか昭和の中華料理店をイメージさせるその札に、人情を感じます。
オーダーはまず、しお、しょうゆ、みそのスープのいずれかを選んで、そこから仕上げのスタイルを選びます。
今回の私の場合だと、「しお」であることを告げて、そして「ヘルシーラーメンで」といいます。
あ、そうだ。
この日は「ヘルシーラーメン」に焼豚を追加していただいたんだった。
私が訪問した時間はちょうどお昼下がり。
多忙を終えてひと休みに近いタイミングで、奥様はお食事中でした。
「ヘルシーラーメン 焼豚増量 しおスープ」
そして程なく、太麺とあっさりスープで仕上げられ、野菜がたっぷり載ったヘルシーラーメンが手元に届きます。
澄んだしおスープに、たっぷり野菜。
ちょっと食欲の落ちそうな夏の暑い日にさっぱりと食べたい時にはもってこいの一杯です。
分厚くて存在感のある焼豚もまたおいしくいただけます。
このスープの透明感。
しおラーメンを好んで食べることのない私ですが、この日はするするといただけました。
カウンターには、自家製辛味と紅しょうが。
辛味はしおラーメンには不向きだったかな。
そうこうして食事を終える私に、
「暑いから気をつけてね」
「お腹いっぱいになった?」
「お仕事いってらっしゃい」
と口々に語りかけてくださる店主ご夫妻。
そう、「知床」さんが長く続く理由は、本場札幌で修行をされたご主人が貫かれるラーメンの味だけではないのです。
「お・も・て・な・し」といえばそれまでですが、昭和屋台さえもほうふつとさせるほどのホスピタリティがあふれているのです。
「知床」さんの評価をされるブログや口コミサイトには、必ずと言っていいほど、この接客については書かれています。
たった2度しか来ていない私にも、こんなにも厚い接客。
こころがあたたまる食事となりました。
ごちそうさまでした!!