スギ(@sugi_pallat)です。
恥ずかしながら風邪をこじらせていて、そんなときに身体に優しいものを食べたいなあと思いつくのはおかゆ。
ちょっとおかゆを食べてから帰りたいなあと思い、流川に足を運んできました。
いくつかのおかゆ専門店がありますが、今回は「粥膳」で。
飲みの締めではなく、ただただやさしいおかゆとおばんざいをいただいてきたお話をご紹介します。
粥膳 〜 焼鮭いっぱいのお粥は、飲みのあとでも体調が悪いときでもやさしくて絶品の一杯(広島市中区)
お店は流川通りの中央よりも少し南側、銀座薬局の南隣にあるビルの1階にあります。

この行灯が目印ですね。

営業時間は夕方6時から朝8時まで。
飲んだ後の締めにはぜひ覚えておきたいお店です。

こちらがお店の入口です。
ドアを開けると細長くて狭い店内が広がります。
女将さんにやさしく迎えられて、席に着きます。

メニューはこちら。
おかゆには京都風情のネーミングがほどこされていて、ここからも上品なお店だと感じられますね。
今回は「五条」と呼ばれるシャケ入り粥を注文です。

カウンターにはてづくりのおばんざいが数多く並んでいます。
おかゆのメニューに書かれていた代金には、このおばんざい1品の価格も含まれています。
おかゆを注文すると女将さんから「おかずはなににしましょう?」と尋ねられるので、今回はだし巻き卵をお願いしました。

席に用意されたお盆に、だし巻き卵。
ちょっと体調が悪い日でも、このあたたかさというか雰囲気に和まされます。

だしの味わいが口の中いっぱいに広がる卵焼きは、昔懐かしいお弁当に入っていたそれをほうふつとさせるものです。
静かにだし巻き卵を頂いていると、厨房の奥からパチパチという音が。
もしかすると、おかゆに載せるシャケを焼いている音だったのでしょうか。
音が聞こえなくなってからしばらくして、「お兄さん、おまちどうさま」と手渡されたのがこちらです。
粥膳「五条(シャケ入り粥)」

焼鮭をほぐしてお茶碗いっぱいにひろがったその上には、もみのりが添えられた「五条」という名のおかゆ。

鮭のもつ塩味が、やさしいおかゆとマッチしています。
ぜいたくに、そしてふんだんに焼鮭を使ってあるこのおかゆは、このお店でも人気のメニューだとか。
それもうなづけるルックスと味わいです。

もうひとつ手渡されたお漬物と一緒に、おかゆをいただく手が進みます。

鮭の味わいだけでもじゅうぶんにいただくことができるおかゆですが、それでも塩味がほしければこちらから。
さいごに:おかゆという選択肢に、上品さとふところの広さをもつ
若かりし頃は、飲んだ後の締めといえば「ラーメン」といった勢いがあったもので、今でもその気持ちが失せていないところはあります。
しかし歳を重ね、食を知るようになってくると飲んだ後のもう一杯というのは、こういうやさしいものを求めるようになるのは必然なのでしょうね。
おかゆという選択肢は、子どもの頃を思い出せば体調を崩したときに母親がつくってくれたことを思い出すものです。
それをこの年齢になって、増してや体調が思わしくないときに絶品のおばんざいとともにいただくことができるぜいたくというのは、上品な選択肢を持てるようになったものだと感慨にふけるものです。
おかゆって、本当にいいものですね。
ごちそうさまでした!