9月20日にリリースされた「iOS 11」と、9月26日にリリース予定のMacOS「High Sierra」から本格的に導入される、Appleが提唱する新写真・動画フォーマット「HEIF」は、まだまだそのデータを閲覧できる環境が揃っていません。
実際に、「iOS 11」にアップデートすると、OSで起動するカメラで撮影したデータは拡張子に「.heic」が当てられることとなり、従来のJPEG形式「.jpg」とは異なるファイルとして扱われます。
実はこれ、WordPressでブログを更新するブロガー泣かせの仕様なんです。
[iOS11] WordPressユーザー要注意!新画像フォーマット「HEIF(.heic)」の設定で、ブロガーが困ることを挙げておきます。
まず、先述したとおり「iOS 11」にアップデートしたら、その状態で撮影した画像・動画データは新フォーマットで保存されています(基本のカメラアプリを使用した場合)。
ふだん、「写真」一覧から見たときにはその違いがわからないのですが、実は「Googleフォト」はすでにHEIF形式を採用していて、そのことがファイル名を見たときに明らかになっています。
ファイルの拡張子が「.heic」になっていますね。
撮影日は「iOS 11」が日本リリースされた9月20日ということも記録されています。
このHEIF形式のファイルは、今のところWordPressではセキュリティ上サポートされていないファイルとされているので、アップロードすることができません。
ということは、撮影したデータを「Googleフォト」からダウンロードして使おうとすると、失敗してしまいます。
ブロガーとして写真が使えないのは致命的ですからね。
そのための対処法が4つありますので、お知らせします。
1)AirDropでMacに転送する
iOS 11にアップデートされたiPhoneからAirDropでMacに転送すると、HEIF形式のファイルは転送するときにJPEG形式に変換されます。
一度に転送するファイルが多いと、変換に少し時間がかかりますが、Macに届いたときにはJPEG形式になっていることが確認できます。
これで、Macで受信した画像データはそのままWordPressにアップロードできますね。
2)Dropboxにアップロードする
1)の方法だと、WindowsユーザーをはじめとしたMacユーザー以外は使うことができませんよね。
その場合、「Dropbox」にファイルをアップロードしてみてください。
HEIF形式のファイルは、「HEIF形式の写真の保存方法」で「JPG(推奨)」を選んでおくとJPEG形式に変換されるので、それをパソコンで受信してからWordPressに使ってください。
3)サードパーティのカメラアプリを使う
今のところ、App Storeでダウンロードするサードパーティ製カメラアプリはJPEG形式のみをサポートしています。
HEIF形式を避ける場合、この方法も選択肢のひとつです。
4)「設定」を変更する
「iOS 11」で起動する純正のカメラアプリも、設定を変えることでJPEG形式での保存を選択することができます。
「設定」→「カメラ」を選択すると、「iOS 11」からは「フォーマット」という項目が出ています。
ここで「互換性優先」を選択すると、JPEG形式でデータを保存できます。
逆に「高効率」を選択すると、HEIF形式で保存となります。
さいごに:写真データはブロガーの資産です!
せっかく撮った写真も、うまく使えないのであれば宝の持ち腐れです。
技術の進歩に対応するのもブロガーとして活動するには大切なスキルですから、ぜひともこの方法でたくさん撮影した写真をブログにアップしていってください!