広島市中区、流川通りの南エリアはラーメン激戦区です。
10店以上のお店が営業される中で、広島では見かけなかったジャンルのお店が2017年4月27日にオープンしていました。
お店の名前は「辛く痺れる味噌辣麺 鬼神(きしん)」、東京は神田で知られる「鬼金棒(きかんぼう)」の系譜ともいえるジャンルです。
さっそく行ってきたのでご紹介しますね。
辛く痺れる味噌辣麺 鬼神(きしん) 〜 辛さとしびれをカスタマイズ!担々麺とはまた違う味わいの味噌とんこつラーメン(広島市中区)
以前は、広島つけ麺「河童」のお店があった場所、そこにデカデカとした看板が掲げられています。
なじみのない人にしてみれば「ん?」と思わせるインパクトとネーミング。
広島の人にしてみれば汁なし担々麺でシビレは経験済みとしても、それに辛さを加えるとなるとイメージは担々麺で止まるところでしょう。
メニューはシンプルに「辛く痺れる味噌辣麺」のみ。唐辛子の「カラさ」と、花椒の「シビレ」、そしてトッピングで勝負するといういさぎよさもあります。
スープの赤に、太もやしの白のコントラストが美しく、散りばめられたネギと唐辛子がさらに食欲をそそるのが看板からも伝わってきます。
カラさもシビレも6段階ずつの調整で、カスタマイズできる楽しみが詰まっています。ラーメンはカスタマイズができてこそですからね。
こちらが店内にあるメニューです。
今回は「辛く痺れる味噌辣麺」カラさもシビレもちょい増し、そしてライスを注文しました。
ラーメンをオーダーするときのカスタマイズとは別に、テーブルには黒胡椒と花椒も用意されています。
たくあん千切りは、ライス用に用意されたものでしょうね。
さて、先客として3名の方がいらっしゃったのですが、みなさん汗をかきながらシビレを堪能しつつ食べていらっしゃるのが伝わってきます。
私自身もはじめてのカラシビ体験に、ラーメンが届くのをワクワクして待っています。
「辛く痺れる味噌辣麺」
そして、やってきたのがこちら。
ぱっと見は担々麺に見えなくもないですが、スープは慣れ親しんだ豚骨味噌ラーメンの様相が感じられます。
太もやしのネギのコントラストに、唐辛子と花椒も色を添えています。
そして、オーダーごとに炙られていたチャーシューも食べごたえがあり、ラーメンとのバランスも絶妙な味付けがなされています。
このルックスを思い出すだけで、記事を書きながらもまた食べたくなっている私がいます。
そして、ライスも一緒に。
ライスはラーメンを食べ終わった後に残ったスープをレンゲですくって、ごはんにかけながら食べるのがオススメです。ぞうすいっぽい食べ方がいいですね。
そうそう、麺もまた特徴があります。
太平縮れ麺なので、スープとの絡みかたが本当に絶妙です。辛さとシビレと、スープの旨さが口の中にブワッと広がるのは、この麺だからこそですね。
シビレはくせになる。
汁なし担々麺が一過性のブームではなく、広島の人にとっての生活食に近い存在となった今、花椒のシビレがお好みソースの日常性と近いものがあるように感じるところはあります。
そこにきて、ラーメンはカスタマイズの食べ物という観点からこのカラシビ味噌辣麺の登場は絶妙なタイミングでしょうね。
東京では2010年ころに発祥したこのラーメンが、今このタイミングで広島に登場したのは、もしかすると汁なし担々麺に次ぐムーブメントになるような予感がします。
私、ちょっと通いそうな気がします。
ごちそうさまでした!