あなたはあなたの人生を預けられる存在はありますか?
その人の存在は、あなたにとってどんな関係ですか?
このふたつの答えを出すことができたとき、あなたの成長は一気に加速度を増していきます。
『流される力』泉正人
あなたのトラスティを見つける
ひとりで生きるあなたは、あなたが思っているほど大きなことができる存在ではないということを自覚していますか?
ときどき錯覚を起こして「自分はなんでもできる!」と強く思い込んで、そのように振る舞うことができる人もいます。しかしそれは、例外的な人の思考。常人が並のメンタリティでその生き方を貫けるほど、人間ってのは強くないんです。
ならば、その限界突破を果たすためにどうしたらよいか。
単にあなたが信頼を置けるトラスティを見つけて、その方に行動も思考も預けることです。
トラスティとは、すべてを委ねる存在
思考も、行動も、言動もすべてトラスティのそれになぞらえるように行動する、つまり、流されることに意味がでてきます。
捨てるに捨てきれない自分の「我」が邪魔をし、本当の自分を発揮できないのであればいっそあなたが信頼するトラスティに思考を信託する生き方が、人生おもしろ〜いっていうオドロキと発見の毎日に直結していきますよ。
だって、なんでもひとりでできると思っていた自分を捨てることができた瞬間に、トラスティの思考を受け入れられるわけですから、さながらモーゼの十戒よろしく目の前の視界がサーッとクリアになっていくんですから。
私だって、その経験は何度もありますよ。
先人の知恵をありがたくちょうだいする
あなたが今、くよくよ悩んでいることは、過去にすでにおなじことで悩んだことのある人とおなじ歩みをなぞらえていることがほとんど。
人間は育ってきた環境や価値観がそれぞれ違うから、はたから見たら同じような問題にぶつかっているように見えても、その人にとってはそこに行き着くまでの経験に差がありますよね。
その差をどのように埋めるのか、自力であっという間に乗り越える人もいれば、いつまでももがき苦しむことになってしまう人だっている。
後者であるならば、大切な時間を成長につなげるために、あなたが真に信頼するトラスティとの大切な関係をつくりましょうよ。
さいごに:あなたをトラスティだと信頼してくれる人が現れるまでに
かといって流されるままに生きていくと、自らの成長はいつかかならず頭打ちになります。問題解決能力とダイバーシティを発見するための感度のアンテナが錆びついちゃうから。
トラスティに思考を信託して学ぶ間に、あなたらしさを少しずつ磨いてみてください。そうすると、いずれあなたのことを信頼してくれる人が現れます。そう、あなたをトラスティだと信頼を寄せてくれる人が。
その人を裏切らないための成長がいずれ、誰かの役に立つようになりますよ。