糖尿病、高血圧、アトピー、膠原病。
医者が手に負えないとする病気に立ち向かうことができるとすればどうだろう。
自分自身の生活習慣を、食生活のレベルで見直すことがその解決の糸口となるというその本を、きょうはご紹介します。
『難病を99%治す技術』西脇俊二 著
「低糖質ダイエット」というのを耳にされたことはあるでしょうか。
糖質は身体にとって害悪であるとは、本書の著者である西脇俊二氏も述べられています。
その糖を制限して摂取するのが「低糖質ダイエット」ですが、西脇氏は糖質を全く摂取しない「絶糖」を提唱されています。
たとえば糖尿病患者が入院した場合、カロリー制限食を出されることによって治療と称されます。
しかし、本書で言う「絶糖」を実施すると、わずか数日で血糖値の値が正常値になったといいます。
つまり、いくらカロリー制限をした食事であっても、それがごはんや穀物といった糖質がたっぷりと含まれた食事であるのならば、根治には至るものではないというものです。
高血圧も9割は原因不明
高血圧症を発症している方の多くは、メタボリックシンドロームをきっかけにそうなっていることは想像に難くないものの、その9割は原因の特定に至らないといいます。
たとえば塩分摂取量が多いのではないかと対策を講じてみても、血圧の数値に変化が認められない。
そういったときに「絶糖」を試みると2週間で数値が正常化した例が書かれています。
つまり、塩分摂取量が問題だったのではなく、糖質摂取量に原因があったということです。
高血圧は合併症も恐ろしい「万病の引き金」とも言われます。
この方法で改善を試みることも、体質改善につながるかもしれません。
著者の両親の死がすべてのきっかけ
もとは精神科医であった著者が、代替医療の分野に進出したきっかけはなんだったのでしょう。
それは、両親をガンで亡くされたことにあります。
お父様の場合は、末期ガンが発見されてからわずか2週間でお亡くなりになりました。
お母様も余命1年の宣告を受けながら、さまざまな治療の末に5年は存命されましたが、ガンは消えることはなかったとされています。
そこで、どんな病気も治らないものはないという信念の果てに、先述の「絶糖」と「高濃度ビタミンC点滴」という治療法でガンが消えるということを実証されました。
詳しいことは本書に譲るとして、難病と付き合っていく覚悟をされている方にはぜひ一度読んでいただきたい内容です。