『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』という
前作のエッセイを概論だとしたら、
本書は各論になります。

女子の女子たるゆえん、
いつまでも女子として楽しむことと
世間の風当たりをほうぼうから受けなければならない
悲哀と現実と度胸とが入り交じる混沌を
ジェーン・スーさんは「甲冑」と喩えて
それらを整頓していきます。

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自意識と無意識の戦い

自分で気に入った甲冑で、
世間という戦場に臨むべく足を踏み出そうと思えど
いざその姿に辟易として
甲冑選びそのものが戦となってしまう。

つまり、過剰すぎる自意識と、
無意識もまた過剰に揺れ動く心の拠り所を
誰もうまく見つけることなんてできないんだよ
といったことを、スーさんならではの言い回しで
バッサバッサとメッタ斬りです。

七分袖レギンスは、すでに過去のもの。

若かった頃に熱狂したTRFの
ダンササイズに手出ししちゃうでしょ。

日曜の朝は何してる・・・?

あなたの心のクローゼットに押し込まれて
息をしていない豪華なその甲冑を
スーさんに風通ししてもらってください。

あ、男は男の甲冑があるはずなので、
男子も必読です。