たまたまの成功は、続かない。
1.本の紹介
たまたま成功することはあっても、たまたま成功し続けることはありませんよね。
成功し続けるためには、人としての「ありかた」にポイントがあります。
ちいさくても生き残るリーダー、経営者となるための指南本です。
2.本の要約、3つのポイント
1)「成功のノウハウ」という近道は探すな
そもそも「成功」というのは、自分自身が長期的に見据えた目標の果てにあるゴールのひとつで、そこにたどり着くまでには繰り返して失敗をするものです。
失敗や不遇の時を乗り越えて、セルフマネジメント術を学んでいくことではじめて成功し続ける存在になります。
そのための近道を探すのは時間のムダ。
成功し続けるためには、遠回りとわかっていても、一歩一歩確実に目的地に近づくことを全速力でおこなうことです。
2)5つのセルフマネジメント術
本書は、次の5章立てとなっています。
・成功し続けるリーダーからの問いかけ
・成功し続けるリーダーの技
・成功し続けるリーダーの習慣力
・成功し続けるリーダーの適応力
・成功し続けるリーダーの育成力
特に第1章「成功し続けるリーダーからの問いかけ」は、現在のあなたがリーダーとして経営者として見失っている点、気づいていない点がないかを痛烈に突きつけてきます。
「自分自身の存在価値を掲げているか」
「リーダーに課せられた2つの仕事を理解しているか」
「弱者の自覚をしているか」
この点を振り返る必要があります。
3)人は、みないつかリーダーになる。
成功と失敗を繰り返して経験を積んで、自分自身のあり方に気づいていくことを著者は望んでいます
著者が経営の現場から、全国の社長が抱える悩みに向いながら、なにより著者自身が経験をしてきた経営の苦しみと楽しみは、経営者や組織のリーダーだけの話ではなく、無償の愛を注ぐことになる親としても大切であると語ります。
その点で、タイトルに「仕事の極意」とある本書は、人生の指南本とも読み取れるのです。
3.本から学ぶ、3つのキーワード
1)「知行力(ちこうりょく)」
著者による造語で「知ったことを行動する力」と意味しています。
知識は身につけただけでは意味がなく、それを行動に移して実践し、効果を検証し続けることが重要です。
その効果を成功か失敗かを判断するのは、行動でしかもたらされません。
2)「グッドルーザー(Good Loser )」
Loserとは敗者を意味します。
ではGood Looserとはどういうことか。
つねに勝ち続けることが困難なのは目に見えて明らかなことで、負けるのであれば「負け方」「その負けをどのように活かすか」そういったことに意識を向けられる負け方こそが「グッドルーザー」です。
3)「ウソ」をつかずに「ホラ」をふけ
まず「ウソ」と「ホラ」は違います。
「ウソ」は事実を曲げた偽り、「ホラ」は誇張した自慢です。
ホラは夢やロマンで、そのために周りを勇気づけることもできます。
4.本から実践、ひとつの行動
『成功し続けるための設計図を書く』
無計画で事をすすめると、その振り返りはできません。かといって計画をたてると「そんなことできるわけない」と言われます。
さて、とはいえいずれかは重要なことがらであるとすれば、それが後者であることは明白です。
計画を掲げ、それを目指して組織を率いていくことが大切ですし、計画を建てられないリーダーはリーダーではありません。
そもそも計画とは「計画通りにいかない」からこそ必要です。
5.ご紹介した本の情報
6.スギコラム(読後感想)
40代に入ると、仕事、プライベート、どちらにもさまざまな問題が噴出します。
それらとの向き合い方を「仕事のリーダー」として「アントレプレナー」として、そして「一家の大黒柱」として、それぞれの目線で考えることを必要としたときにこそ、この本を手にとっていただきたいのです。
計画通りにいかないから、計画をたてる。
計画を立てると予定が生まれる。
そこで予定外な出来事が起こるから、人生は楽しいんです。