私もブロガーの端くれとして、日々読んだ本の感想や食べたものの紹介、生き方や考え方を発信しています。
個人のブログが影響力のあるメディアに育つまでは、その記事もそうですが人となりやアプローチの仕方などさまざまな要素が必要になります。
そして、大抵の場合はものすごい時間を要することになります。
しかし、小さなニーズに特化することで情報をぎゅっと集約した「ミニサイト」をつくれば、顧客ニーズをつかむことさえできれば知名度が高まるとともに収益につなげることができるという手法があります。
『ほったらかしでも月10万円!ミニサイトをつくって儲ける法』和田亜希子
ブログやSNSの弱点を知る
ウェブでの情報発信といえば、先に書いたブログもそうですしSNSもあります。
集客や収益のためにそれらの利用を考えると、更新し続けることでサイトやアカウントの信頼性を高める必要があるのですが、一方で過去の記事を検索しにくい、埋もれやすいというデメリットがあります。
そうなると、過去の記事の中からニーズのあるものをピックアップして、それに特化したサイトをつくって独立させることが集客や収益につなげる道ともなります。
そのためのサイトをここでは「ミニサイト」と呼んでいます。
『ミニサイト』はかける時間も記事数もミニにしよう
マーケティングを考えるときに「ロングテール」という言い方をします。
ロングテール(英語: the long tail)とは、インターネットを用いた物品販売の手法、または概念の1つであり、販売機会の少ない商品でもアイテム数を幅広く取り揃えること、または対象となる顧客の総数を増やすことで、総体としての売上げを大きくするものである。
(Wikipedia)
『ミニサイト』は、こういったロングテールのニーズを発掘して、それに関する情報を量産していくことで収益化につなげていきます。
100万円の売上を出すサイトをひとつ持つか、1万円の売上を出すサイトを100個持つか、ということです。
もちろん、つくったすべてのサイトが認知されて売上を出すというほど生易しいものではないので、ひとつのサイトにかけるエネルギーは省力化するとともに、ニーズがありそうなジャンルを見つけたらそれをすぐにサイト化するという機動力が大切になってきます。
特にひとりでリサーチ〜制作〜メンテナンスをするようだと、一喜一憂する間もなくつくりつづけるためにもこの考え方は重要です。
考える前に動け、という成功哲学そのものですね。
ウェブスキルは格段に高まります
サイトを量産するということは、ある種の量稽古みたいなものです。
発信するメディアが無料ブログ、有料ブログ、独自ドメイン+レンタルサーバー、WordPressなどのCMSなどいろいろあるのですが、量産することで相性のよさや顧客反応を確認していきつつより良い組み合わせを模索することが大切です。
そこでどのメディアを使えばどういうお客様に情報が届くのか、そしてどんな情報が求められるのかといういわば広告代理店をひとりで運営するようなスキルにつながります。
特にサイトを量産するというアウトプットで言えば、ウェブスキルは間違いなく伸びます。
つまるところ、収益化に大切なのは「情報(商品) × ニーズ(顧客数) × 発信力(メディア)」といえるでしょう。
副業(複業)が本業になるかも
副業(複業)のつもりではじめても、スキルと自信がついてくれば次のステップにもつながります。
サイト制作だけのアウトプットがいずれは多角的なビジネスにつながることも本書では示唆しています。
書籍化やオンラインサロン、セミナーなどもそうです。
凡時徹底することで誰かの役に立つというビジネスの基本は、『ミニサイトづくり』にも十分に活路があるということです。
まずはつくってみよう
この本では、ニーズの見つけ方、どんなサイトがあるのか、マネタイズの手段といったことが書かれています。
具体的なサイト作成の手法は別の本に譲るとして、気になるジャンル、自分が得意なジャンルがあるならばそれを情報発信していくことで収益化につなげることは容易でしょう。
まずは考えるよりも動く、つくってみてから次をつくるといったアクションにつなげましょう。
どんなビジネスもいきなり大当たりなんてないんですから。