子どもに好かれるお父さんに!
1.本の紹介
「陰山メソッド」で知られる陰山英男さんも、子を持つ親のひとりです。
著名な教育者として、一方でひとりの父親として、その両立を図りながら世のお父さんたちに子どもの未来を託す存在でいてほしいと心から願って書かれたのが今回ご紹介する1冊です。
2.本の要約、5つのポイント
1)目の前にいる子を笑わせよう
子育ては日々手探りです。
そのなかで陰山さん自身が父親として教育者として感じてきたことを、もしももう一度子育てをするとしたらどうなるかを考えたときに、先輩の父親として若いお父さんに伝えたいことはただひとつだけといいます。
それは「未来の子どもを幸せにしたいなら、今、目の前にいる子どもを笑わせること。」に尽きるといいます。
2)お父さんにしかできない仕事をする
お父さんは親として、男として家の中外でやるべきことに尽くされていきます。
しかし、つねに家族のことを見守る存在でありつつも、男の美学を追求するカッコイイお父さんとしてその人生を大いに楽しんで欲しいともいいます。
自分がカッコイイと思うことに没頭する父親を、子どもが呆れたとしても、そんな父親を尊敬するような存在でいるためにも大切なことです。
そして、より好かれるお父さんでいるためには、お父さんがお母さんのことを好きでいることもまた大切なのです。
3)45分で頭がよくなるの?
陰山メソッドでは、授業がはじまる前に目的を明確にします。
「45分後には、この問題が解けるようになるよ」と伝えて取り組むと、手始めはなかなか達成できなくても7回繰り返せば全員ができるようになっていきます。
この「突き抜け」体験を繰り返すこと、つまりひとつの授業45分後の成長をあらかじめ伝えておいてから取り組むことの繰り返しが子どもの成長を促します。
4)子どもの魂を揺さぶる体験で脳が成長する
「勉強だけが人生じゃない」と安易に伝えることはせず、しかし4つの勉強ルールをもとに自発的に勉強をするという習慣をつけていくことが求められます。
・勉強は長くしすぎるとアホになる
・道具を大事にしない人は勉強(仕事)ができない
・成功する人ほど日頃の練習(勉強)を大事にしている
・整理整頓をすると成績が上がる
このことを基礎として、子どもを褒めるきっかけをみつけ、「早寝早起き朝ごはん」などとといった習慣を家族で取り組むこと、さらには日常から子どもの成長記録を撮り続けていくことでの感動体験へとつなげていきます。
5)家族の絆も大切な役目
父親が家族の絆を大切にする上での重要な役割は「母親のストレスを解消すること」にあります。
まじめなお母さんほどストレスがいっぱいで、それが子どもに伝わっていくとたとえば間違った問題をすぐに消すといった隠蔽をいとわなくなります。
それを回避していくためにも「夫婦会議」の時間を決めておこなっていきます。
そこでルールとすることは、敬語で話し、意見が分かれたら父親の意見を優先させること。
親も失敗しながら成長するものです。
その果てに「尊敬する人物は両親」と自信をもって言ってくれる子に育ってほしいですよね。
3.本から実践、ひとつの行動
『夫婦会議をひらこう』
我が家では、毎朝子どもを起こす前の5分間でミーティングをしています。
4.ご紹介した本の情報
5.スギコラム(読後感想)
「この本読んだら、パパの気持ちが変わるかも」と勧めてくれたのはうちの妻でした。
かわいい娘のために、父親ができることを務めていかなくちゃと日々感じてはいますが、きっと妻は「子どもの成長はあっという間だから、そのなかでパパらしく生きてね」ということを伝えているんだろうなあ、とポジティブに受け取りながら読みました。
だってもうすぐ5歳、この春からは年中クラスです。
子どもの5年間の成長の過程で、父親として輝いていたかどうかを振り返れば、子どもがもっと親を意識し始めるこれからの暮らしのなかで、さらに前向きにかっこよく生きたいですもんね!
ママよ、ありがとう!!
イクメンパパのみなさん、ぜひご一読を!!