「座右」とは、座っているところのすぐそばのこと。
身近な、という意味です。

座右の銘とは、つねに自分の居場所のそばに書き記しておき
戒めとするための言葉のことをいいます。

そこで、齋藤孝さんの『座右の「名言」』。

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名言は、自分の身近にあるもの。

それを名言と感じる感度を高めているかどうかで
見て触れて感じる言葉との出会いが変わってきます。

たとえば、
「アンパンマンのマーチ」の歌詞を引き合いとしましょう。

私はこの歌を最大級の自己肯定だと感じています。

歌い始めから
「そうだ うれしいんだ/生きる よろこび」と
生きるよろこびとはうれしい事なんだと
手放しで認めています。

この生きることに対する肯定力が
人生の推進力になると齋藤孝さんも論じていて
その言葉の持つ力強さは
子どものうちから触れさせておきたいとあります。

ちなみに続く歌詞には
「たとえ胸の傷がいたんでも」とあります。

自己肯定をしていれば、
胸の傷がいたむようなことがあっても
生きるよろこびがうれしい事なんだと
いつでも帰依できるでしょう。

この本には他にスポーツマン、詩人、
漫画キャラクター、J-POPの歌詞、経営者などなど
多岐にわたる名言が70収録されています。

齋藤孝さんの感度の高さと、
それをなぜ選抜したのかという感性を知るには
読みやすくて気軽に向き合える1冊です。