2017年5月28日、JR広島駅の南北をつなげる自由通路が一部開通しましたね。
これまでの自由通路と言えば地下道がメイン、もしくは改札内を通過しての南北間移動をしていました。これからは明るく広い自由通路が、広島の陸の玄関口を盛り上げます。
そしてその自由通路は、今年秋から数段階に分けてショッピングセンターとしてもオープンします。
関連リンク 広島駅にショッピングセンター「ekie」が誕生(JR西日本)
それに先駆けての今回の自由通路一部開通ですが、開発中の区画を仕切るパネルが魅力的でしたのでご紹介しますね。
JR広島駅の南北をつなげる自由通路が一部開通、広島の成長を記したパネルに未来を託そう!
そのパネルは、陸上改札(2階部分)から出場した正面に広がっていて、広島のこれまでの歩みをイラストで描いています。
全長30mくらいでしょうか。
その歩みを1枚ずつご紹介していきます。
ちなみに今回ご紹介する写真は、すべてななめからの撮影にしています。このブログの記事を読んでいただき、実際に広島駅でこのパネルを見ていただきたいからという思いですので、あらかじめご了承くださいね。
旧市民球場の落成
ファンの夢であったナイター設備を持つ旧広島市民球場が誕生した。
パネルのキャプションはここから始まります。1957年(昭和32年)7月のことですね。
「ひろしま駅ビル」誕生
現在の広島駅の原型となる商業施設を併設した駅舎が完成。
映画館や展望浴場などが集まる新しい駅に人々は胸を躍らせた。
『ひろしま駅ビル』と称されたその駅舎は、1965年(昭和40年)12月に改築されたものでした。幼いころ、祖父に連れられて実家のある庄原から芸備線で広島駅にやってきたとき、駅舎の賑わいに心がはずんでいたことを今でも強く覚えています。
山陽新幹線開通、広島カープ初優勝
広島に新幹線がやってきたこの年は
カープが初優勝を達成した年でもあった。
1975年(昭和50年)、山陽新幹線が全線開通した年に広島東洋カープは初優勝を果たしました。ちなみに、山陽新幹線が全線開通したのは1975年3月10日(月)、カープの初優勝は同年10月15日(水)のことでした。
「ひろしまフラワーフェスティバル」誕生
カープ初優勝のパレードをきっかけに、
広島の新たなイベントとして1977年からひろしまフラワーフェスティバルを開催。
花と緑と音楽を楽しみ、世界中の人々と平和を分かち合う素晴らしさを発信した。
知りませんでした、フラワーフェスティバルってカープ優勝にその生い立ちがあるんですね。
ゴールデンウイークの広島の風物詩が、こんな形でカープと関係があるのは広島の人ならば知っていて損はないですね。
嚴島神社、世界遺産登録
1996年、嚴島神社が世界遺産登録。
平清盛の時代に海上に建てる発想や自然と一体となった景観、
日本人の精神や文化を知る上で重要な価値を持つことなどが世界に認められた。
このとき、原爆ドームもユネスコに世界遺産として登録されましたね。早いもので20年以上、広島の街が世界の人から高い評価を得ることになって、多くの外国人観光客の方においでいただける街になっていることを嬉しく思いますね。
「ひろしまドリミネーション」
それまでの「ひろしまライトアップ事業」から
2002年に「ひろしまドリミネーション」に名称を変更。
「おとぎの国」をコンセプトにした
電飾オブジェが登場し、人気を集めた。
未だに年を重ねるごとに規模とデザインがすばらしく展開されていくドリミネーション。冬の夜に平和大通りを車で駆け抜けるときの、多くの方の笑顔はしあわせそのものです。
「しまなみ海道」全面開通
2006年4月 尾道と今治を結ぶ
全長約60kmのしまなみ海道が完成。
日本初となる海峡を横断する自転車道も同時に誕生した。
部分開通をしていた当時、家族、親戚とでドライブに出かけた記憶が強いしまなみ海道。今はそれほど足を伸ばすエリアではないけれども、夏の夜の海岸を楽しみたいとひそかに考えています。
サンフレッチェ広島、初の年間優勝
クラブ創設20周年の節目に、サンフレッチェが初の年間優勝を達成。
悲願達成に3万人超のビッグアーチが歓喜で揺れた。
記憶に新しい2015年のできごと。
未だくすぶる新スタジアム問題の早期決着を待つところです。
広島カープ、25年ぶりの優勝
カープ史上最多の89勝で、2位に大差をつけて25年ぶりにリーグ優勝。
平和大通りで開催された優勝パレードでは、
31万3千人のファンと優勝の喜びを分かち合った。
恥ずかしながら、このキャプションを転記しながら目頭を熱くしている私がいます。
あたらしい広島をつくろう
このパネルに描かれた歴史は旧市民球場の誕生から始まり、カープの25年ぶり優勝で締めくくられています。
2017年10月にこの自由通路が全面開通するとき、どんな広島になっているでしょうか。広島に住んで、広島で活動するものとして、その歩みはこれからもどんどん発信していきたいと考えています。
このパネル、ぜひ広島駅に足を運ばれたときにはゆっくりとご覧になってください。
広島って、本当にいい街ですよ。