今回の東京出張は、
最終日の予定をまるで入れていませんでした。
19時30分のフライトに間に合うように
羽田にいればいい、
という程度のもので本当にフリーで。
そんななかで、
日曜日の夜に参加した
『「本の未来」会議』キックオフの席で
「国会図書館」というキーワードが出てきました。
おお、これは行くしかない!
ということで月曜日の予定に組み込んだのです。
「国立国会図書館」とは?
ざっくりといえば
「日本全国で出版された
すべての書籍や資料を保管するところ」という図書館。
政治の中心である永田町に位置するだけあって、
図書館の目の前には国会議事堂もあります。
まず、はじめての利用である私は、
新館に出向いて「利用者登録」をします。
待ち時間10分程度でカードが発行され、
それを持つことで館内の出入りや
資料請求ができるようになります。
「利用者カード」の発行を受けたら、
ロッカールームに入り
館内に持ち込む荷物以外をすべて預けます。
私は財布と手帳、
スマホを手にして他はすべてロッカーへ。
そして、自動改札のようなゲートを通過して
館内に入ります。
館内は天井が高く、
そして検索端末がずらっと並んでいる様子に
まずは圧倒されます。
ここが書籍の最高権威だと感じる佇まいに、
気持ちも引き締まります。
検索端末をつかって、
読みたい書籍に請求をします。
一度に借り受けできる冊数には限度があり、
かつ請求してから手元に届くまでには
約30分程度の時間を要するために、
スマホに蓄積してある
「読みたい本リスト」の中から
厳選した3冊を請求しました。
待ち時間のあいだ、
昼食を済ませようと本館6階の「食堂」へ。
「図書館カレー」という、
松屋でいうところの「カレギュウ」をいただきながら、
ビル街の街並みを眺めます。
そして、約30分が過ぎたところで
請求していた書籍が
カウンターに届けられたことを端末で確認し、
書籍を受け取ります。
所定の場所でそれを読み、
また返却するというシステムです。
建物そのものは
昭和のハコモノを漂わせる風格があるものの、
さすがに膨大な資料を整えているだけのことはあり、
おどろくほどのオートメーション化が
進められていました。
総滞在時間は2時間程度だったので、
全館をくまなく見ることはできなかったのですが、
今回行けなかった場所として
ちょっと悔やんでいるのが
「専門誌・業界紙」のコーナー。
よく、
新聞の「記事下広告」と呼ばれる場所に
掲載されている
ものすごくニッチな業界紙ってありますよね。
国会図書館ともなれば、
それもすべてあるということを
イメージできずに帰宅してからそれに気づき、
ちょっと後悔しているというわけです。
次の機会にはぜひここを訪問したいものです。
というわけで、
図書館の最高権威に足を踏み入れたことで、
本に対する思い入れや感謝が
これまで以上に強くなったような、
そんな気がしました。
また行こう。