起業で自分らしい人生を取り戻せるとしたら、今の環境にいる自分をどう投影しますか?

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1.本の紹介

LINEの社長に就任されたことのある森川亮さんは、今では自身が起業家として活動されています。

その精神の根幹には「日本を元気にしたい」というものがあり、それはこれからの若者にもっと自由に働いてほしいということと、日本という国がふたたび世界に通用する力をアピールしてほしいというどちらの意味もあります。

2.本の要約、5つのポイント

 

1)人生を取り戻す「起業」のすすめ

第一章の見出しより。

島国で農耕民族文化の日本は、互助の精神が育ったために温厚で穏やかな人種とされます。

競争を嫌うことから、出し抜いた感のある「起業」という考え方に、少なからず県を感を持つひとも少なくありません。

悪い響きの言葉として「脱サラ」というものもあります。

まるでサラリーマン至上主義からの脱却が良くないことのようにも感じられますが、ではそのサラリーマン人生が本当にストレスのない、自分らしい生き方ができている場面なのか。

そこからの脱却こそが「起業」であり、その精神は会社に属していても得られるものであると著者は言います。

大切なのは自分らしさのある働き方をつくりあげること。

そこに「起業」というマインドが必要になってきます。

2)世界と勝負しよう

残念ながら日本のマーケットは縮小傾向にあります。

消費するものすべてにおいて、その人口が減っていく以上は避けられない現実です。

それであるならば、これから「起業」してコンテンツを出していくのは、早い段階から世界のマーケットに向けたものを考えておくことが求められます。

日本的なやり方が通用しなければ、現地の文化や思想に合わせていきコンテンツを強くしていく。

この柔軟性と意思決定のスピードは、海外が日本を遥かにしのぎます。

つまり、これからの起業には、そのスピード感さえもが重要視されてきます。

3)日本を元気な国にしよう

著者は前職(LINE株式会社 社長)のころから若者の起業を応援してきたといいます。

また、現職では自らが起業をすることによって、現在の日本文化に根強く残る起業のハードルについて低減しています。

なぜそこまでのエネルギーを注ぐことができるのか。

それは、日本が元気な国になって欲しいから。

資金調達、人材育成、国の政策、これらに渡って見識を広げることで現代社会の持つ問題点をクリアにしつつ、起業文化の醸成につながるアプローチが繰り広げられます。

4)起業はいつからでもできる

巻末には著者とのインタビューとして3名の起業家が登場します。

19歳、31歳、50歳とそれぞれの年代による起業のあり方は、人生経験や価値観の違いこそあれど、日本を、これからをよくしたいという情熱のエネルギーとベクトルは同じように感じられます。

つまり、動こうと決めたときがターニングポイント。

そのポイントを自らで設定して動いたひとだけが、自分の人生を手にできるということです。

5)企業のエコシステムを待つ前に

理想論を語っていても、国の政策や環境が日本式の起業文化に即したものとしてすぐに登場するとは限りません。

整わない環境を憂う前に今できること、今の自分なら取り組めることを見つけて、それをビジネスの形にしていくことがあたらしい結果をもたらします。

3.本から学ぶ、3つのキーワード

1)「解雇規制の緩和」

日本企業の生産性が高まらない原因のひとつに、解雇規制が厳しいということが指摘されます。

解雇規制が緩和されれば、企業は生産性を高められます。

また、解雇された方は行政によるセーフティネットによる保護が整えば、ある程度の水準での生活は可能です。

ワーキングプア問題とも絡みますが、本当に国力を高めて、精神的にも経済的にもゆたかな暮らしを手にするためには、働き方のひとつとしての解雇規制に言及するタイミングは訪れています。

2)「モンスターペアレント」

子どもを育てる環境としての学校にいちゃもんをつけて、子どもたちの成長をさまたげているのは紛れもなく一部の理解が低い大人、モンスターペアレントです。

独創的で子どもたちの成長を願う先生に執拗にかみついてしまう、教育レベルの劣った親こそが国力を下げている原因とも言えるでしょう。

子どもを思う親の気持ちがずれてしまうと、我が子だけではなくて広く影響をおよぼすということです。

3)「一京円企業」

インタビューに登場する19歳の起業家は、日本初の「一京円企業」をつくると豪語します。

これは、彼が尊敬する孫正義氏が言った「何十兆円企業」を越えるものでありたいという本人の夢です。

荒唐無稽と感じるか、このような若者に夢と希望を感じるか。

自分自身がどちらに振れているかを気にしてみるといいでしょう。

4.本から実践、ひとつの行動

『削られた人間らしらを取り戻す』

企業に属していると、その企業や組織の一員として属人化した精神をもつことになります。

悪く言えば、そのひとらしさを削られていくということ。

削られたからと言って取り戻せないものではないそのひとらしさを、もう一度身につけるための行動を模索してみましょう。

あなたが今、一番真剣に取り組めることはなんですか?

5.ご紹介した本の情報

6.スギコラム(読後感想)

森川さんの文章は、読み手に考えさせるような提言が要所に出てきます。

そして、問題の本質からぶれないように書かれているところがとても読みやすいと感じています。

起業家精神は失いたくないものですね。