「ブログ飯」という言葉があります。
ブログを更新することを大きな軸として収入を得て暮らしていく、そういう意味として使われます。
現在、実際にそうやってブログを更新することを生業としていらっしゃる方は少なくありません。
その暮らしに憧れて、情報を発信する方というのもまた日々増えています。
しかし、ただ情報を出すだけで暮らせるかといえばそうではありません。
では、ブログで飯を食う、つまりブログで稼ぐとはどういうことなのかをお伝えしていきます。
これは、私が提供している『「わたしのウェブメディア」構築プログラム』のイントロとしてお話していることです。
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1)お役立ち情報をひたすら提供する
Googleで知りたいことを検索をすると、まとめサイトのような体裁をしたブログに行き着くことがあります。
特にブロガーのプロフィールが書かれているわけでもない、ただひたすらに専門知識をまとめてあるだけのそのサイトに、知りたかった情報を見つけたことがあるという経験はおありでしょう。
健康を題材にしたり、美容を題材にしたり、誰かの暮らしを便利にするための情報について、そのことだけを専門的に扱っているサイトは日々量産され続けています。
あまりいい例ではありませんが、パクリ記事のオンパレードでメッキを貼りまくったサイトなのに広告収入を得ていて問題となった、大手企業が展開していたキュレーションサイトもこの部類に入ります。
とはいえ本質として、誰かのお役に立つということはビジネスの基本。
それをブログを介した情報提供という形から広告収入を得たり、商品やサービスを紹介することでのアフィリエイト報酬で暮らすことは可能です。
ただ問題なのは、そのあり方とその情報を発信することに対して、本当に感謝される行いにつながっているのかということです。
ここに迷いなく「読者のために」と行動できる人は、ブロガーとしてだけではなくビジネスパーソンとしての才覚はあるでしょう。
そう、稼ぐブログとはビジネスでもあるのです。
自分の「好き」が、誰かにとっての「ありがとう」につながるという理想。
— スギ@広島のブロガー。食・働・稼の案内人 (@sugi_pallat) March 20, 2017
2)あなたのスキルと価値を高めるアピールをする
次は、ブログをセルフプロデュースのメディアとして使う例。
あなたはアクセサリーをつくることが大好きです。
アクセサリーをたくさんつくって、多くの方に使ってもらうことを心から望んでいます。
そのアクセサリーを売ろうとして考えたとき、「メルカリ」や「BASE」などといった販売チャネルでそれを売り出すとします。
しかし、単に販売チャネルに商品をラインナップとして取り揃えるだけでは、それこそただの物販です。
そこから一歩先に行くために、その物販に価値をつけて「あなたから買いたいんです!」とお客様に言ってもらえるようにするために、ブログで商品の価値を高めていくことができます。
商品の価値というのは、あなたが手をかけてつくったアクセサリーのひとつひとつがそうです。
そのひとつひとつに大切な思いと、買ってくださる方へのメッセージを載せてブログで発信していくと、今度はアクセサリーデザイナーとしてのあなたに価値が生まれていきます。
デザイナーとして価値が生まれるということは、極論をするとアクセサリーをつくって販売すること以外の商品も自然と生まれるということでもあるんです。
「あのアクセサリーのデザイナーが、ワークショップをするんだって!」
「あのかわいいアクセサリーがたくさんあるサイト、私でもできるかな」
「あのデザイナーさん、アクセサリーだけじゃなくてブログもおもしろいよね!」
そう、ブログをメディアとして育てていくと、知らず知らずのうちに価値が高まっていくこともあります。
もちろん、戦略的に動線を引くことでより成果を出しやすくすることは可能ですし、それがブランドの差別化にもつながります。
結局は、好きなことをきっかけに行動し続けていくと、楽しいことの上昇スパイラルに出会う可能性だって十分にあるということなのです。
情報発信と自己表現、このご時世においてはほぼ同義だと考えています。自分がナニモノであるかを世の中にアピールすることで、結果としてあなたの存在に意味をもたらす。
— スギ@広島のブロガー。食・働・稼の案内人 (@sugi_pallat) February 28, 2017
3)ヒトとコトのハブとしてブログを活用する
そして最後。
ここでは「才能のかけ算」ということをキーワードに、私のことを少しお話します。
私は読書をつうじて、共通の趣味や考え方と言った価値観を持つ人とのネットワークを構築するために「読書会」を開催しています。
一方で本から得たインプットを日ごろお世話になっている方に届けたいという思いを込めて、このブログで記事にするというアウトプットを繰り返しています。
読書というインプットと、ブログというアウトプットのかけ算で、私がお世話になる方への感謝の気持ちを込めて情報提供をし続けるということは、今の私にとっては生きがいそのものです。
ライフワークと言っても過言ではないのです。
読書やブログ更新をアピールするバックボーンには、経営のノウハウやブランディング、文章のライティングや個人でなにかを企てようとしている方のプロデュースといった、あまりブログでは披露していないスキルだけではなく、ふだん多くの記事を書いている食べ物屋さんのベンチマークやライフハック系の記事や分析、そのための投資もあわさってきます。
そういった、手持ちにあふれる「才能のカード」は、必要に応じて1枚1枚を切っていくのではなく、何枚かをかけ合わせてレバレッジを効かせることがその人の魅力になったり、そこから派生して仕事がうまれることだってあるのです。
「ヒトとコトのハブ」としてブログを活用するということは、そのハブ的役割をするものとして「私はこういうことができまーす!」というのを少しずつ情報公開していくことにほかなりません。
『情報を発信する人のところに情報は集まる』といいます。
集まってくる情報というのは、発信する人が欲している情報であることはもちろん、この人に情報を預けたらすごく大きなメリットを生み出すかもしれないという期待や信頼によるところもあるでしょう。
それを生きがいに、情報を発信して世の中と自分を変えたいと思う人に、私は力添えをしたいのです。
これからは個人が活躍する時代だ!どんどん情報発信をしていこう!と伝えてはいるものの、情報発信の真の姿は「発信している情報の価値を求めてくださる方に見つけてもらうこと」なんじゃないかな。
— スギ@広島のブロガー。食・働・稼の案内人 (@sugi_pallat) March 6, 2017
さいごに:泥臭く、提供に徹すること。
稼ぐということは、なまやさしいものではないんです。
これまでは多くの人にとって、労働と時間という資本を提供して対価に変えるという働き方が常識でした。
それは、会社勤めをしても、アルバイトをしてもそうです。
しかし、ブログというメディアをもつことであなたのスキルを提供することに徹すれば、それに気づいてくださる方があなたのもとに集まってくださいます。
ここに、これからの生き方、働き方の源泉がつまっています。
とはいえ、決して忘れてはいけないこととして、情報を受け取ってくださる方に感謝の気持ちを持ち続けるということがあります。
ここで「情報くれてやっているんだから感謝しろよ」といった横柄な気持ちが少しでも現れたとしたら、そこからは稼ぐというワードは消えてなくなります。
ひとりよがりでがんばってください。
そういった気持ちを持つことなく、感謝と提供の気持ちを忘れずに情報を発信し続けることで、信頼が積み重なっていきます。
信頼の積み重ねとは、本当に骨の折れる行動です。
ただ、それを苦だと感じずに行動に繋げられる生き方や才能は、あなたにもあるはずです。
それを見つけるためにもブログを使って自分が何屋さんであるのか、誰のために行動をしているのかということを明確にしていくこともまた、よりあなたらしい人生を手にするきっかけになると信じています。
そして実際に、私の考え方を受けてくださって、それを実現されている方もいらっしゃいます。
これが好きなことをして生きていくということにつながる、ブログで稼ぐということの本質だと今の私は考えます。
結局はやるかやらないか。
今のその暮らしは、あなたの意思決定の積み重ねが招いた結果そのものなのですから。