スギ(@sugi_pallat)です。

2018年1月から地上波、BS、ネット配信とあらゆるメディアにその姿をさらけ出してしまった、通称クソアニメの「ポプテピピック」。もともとはWebコミックで配信の4コママンガが原作であるものをアニメにしてしまうという狂った展開を見せているこの作品も、2月18日で第7話まで配信されてきました。

無事でなにより。

そんな「ポプテピピック」を毎週、しかもリピート再生を当然のようにしている私が、なぜ今ここで取り上げるのか、どうしても伝えたいことがあるので記事にしようと決心しました。

アイデアとチャレンジのエネルギーを、このクソアニメから感じ取って欲しい!

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#ヘルシェイク矢野のこと考えてた って何よ? 今からでも間に合う「ポプテピピック」のお話をして差し上げます。

「ポプテピピック」って?

もともとは2014年10月から、Webコミック「まんがライフWIN」で断片的かつ継続的に連載をされている4コママンガです。作者は大川ぶくぶ氏、我々はこの大川氏の壮大かつシュールでカオスな4コママンガに完全に踊らされています

14歳のポプ子(短いほう)とピピ美(長いほう)による、暴虐非道に思えるけれども目を離せない展開を、我々はただただ受け止めるだけです。流行しているアニメやYouTuberたちをモチーフにしたり、有名どころやマイナータイトルをいとわずにゲーム作品を思い出させる使い方をしてみたり、要するに節操がないんです。いつかしかるべきところから、それなりの怒られ方をしても文句が言えないんじゃないかと思えるほどです。

こうやって字面で書いていくと、その作品の何がすごいのよ?というところがあるのでしょうが、4コママンガ時代から自称他称問わずにクソマンガと呼ばれていただけのことがあるこのタイトルが、なにごともなくアニメ化をされるわけがないんですよ。

あのひふみんでさえ、気にしているんですから。

アニメ「ポプテピピック」のすごいところ

4コママンガを主体としたアニメーションだと、30分番組に仕上げるのは至難の業です。もともと15分のWebアニメを想定してつくられていた「ポプテピピック」も、紆余曲折を経て30分の尺を預かっています。

こんなつくりかたをするから、30分の尺が持つんですよ。

1)15分のパートを2回放送する

はじめて見たときには「え?」ってなりますよ。30分番組のつもりで見ていたら、12〜13分あたりでエンディングがはじまるんですから。そして間髪入れずに「それさっき見たじゃん!」という内容がはじまるという。

画面にはきっちり「再放送」と表示されているのですから、文句は言えません。

2)同じ内容なのに、声優が変わっている

最初に見た15分パートとほぼ同じ内容が再放送されはじめて、まず最初に気づく異変は「あれ?声が変わってる?」ということ。そう、ほぼ同じ内容なのに声優をそっくり変えているんです。しかも、耳馴染みのある大御所声優が起用されていたりすると、その方の代表的なキャラクターを思い出させるようなアドリブも出てくるわけです。

第2話でポプ子を演じた古川登志夫さんは、これを受けてこんなツイートをされています。

そもそも14歳女子中学生の声を『うる星やつら』の諸星あたるや『ドラゴンボール』のピッコロを演じた声優にあてるとはどういうことか!というのは、もはや愚問です。

クソマンガだクソアニメだと言われていた「ポプテピピック」が、アニメ業界を震撼させたとも言えるこのツイート。内容はともかく、演じるということの意味合いを大御所がこのように評することに、誰も文句は言えません。

3)複数の制作グループが関わっている

15分の尺は、メインストーリーを展開する1つのパートと、ショートストーリーを展開する複数のパートで成立しています。

神風動画」「スペースネコカンパニー」「AC部」といったクリエイターユニットに加えて、個人のアニメーターも積極的に起用していて、作画やストーリーの膨らませ方にも自由度いっぱいの展開をしています。

それぞれのクリエイターやアニメーターの持ち味が活きていて、これもクセになってしまいます。同じお話を違うユニットが制作されることもあって「これ、見たことあるじゃん!」って言いたくなるのもこのアニメとしては問題ないようなので、文句は言えません。

「ヘルシェイク矢野のこと考えてた」

で、今回のタイトルですよ。

「ヘルシェイク矢野」って誰?という話です。

第6話、ショートパートの冒頭で出てきたキャラクターに「ヘルシェイク矢野」という存在がいます。ポプ子がピピ美に話しかけても反応せず、ピピ美は「ペルシェイク矢野のこと考えてた」と言いのけます。

そのヘルシェイク矢野とはいったい何者なのか、その正体を露わにしたのが翌週となる第7話でメインパートを担当した「AC部」でした。

これまで、アニメ「ポプテピピック」の中では「ボブネミミッミ」というコーナー名で、静止画で見てはいけないという暗黙のルールが示し合わされているような作風で視聴者の度肝を抜いてきたAC部。

つくっているユニットとしては箸休めと称しているものの、これがぜんぜん休まらない。箸休めのつもりがメインディッシュを上回るこってり料理を食べさせられている感が否めないほどのインパクトをもってしている「ボブネミミッミ」。

しかしそんな世間の評価はどこ吹く風、AC部がかねてより披露していた「高速紙芝居」という、スケッチブックを何冊も使ったストーリー展開でさらに視聴者の上を行く話を見せてくれたのです。

4コママンガのひとコマを、ハイスピードの紙芝居に仕立て上げたのはAC部のイマジネーション。それをアニメの枠の中で実写で見せられるという、もはやアニメの定義や概念をぶち破った展開にただただ苦笑いをしていたのは言うまでもありません。

ここにその動画を公開したい気持ちはやまやまですが、さすがにクソアニメといえども権利関係はきちんとしていますから、それはみなさん自身で契約するなりしてみてください。

その代わりと言ってはアレですが、AC部の公式YouTubeチャンネルで公開されている高速紙芝居をご用意しておきますね。

オススメは「Amazon プライムビデオ」で!

アニメ「ポプテピピック」は、毎週土曜日深夜1時(日曜日午前1時)を基準に地上波、BS、ネット配信で同時配信されています(一部時間差あり)。

そのなかでも私のオススメは「Amazonプライムビデオ」ですね。

アマゾンのプライム会員だと、会費の範囲内で「ポプテピピック」を視聴することができます。スマホアプリにダウンロードして、オフラインでも視聴することができるので、通勤や通学の移動中にも楽しめますね。今年になって毎週月曜日の私といえば、朝に移動で使うJR線やバスの車中で「ポプテピピック」を観るのが習慣ですからね。

さいごに:まだ間に合う!今からハマれ!

30分という時間枠の中で、これまでのアニメの概念を軽々と打ち破るアプローチを責め続ける「ポプテピピック」。

もちろん、原作のマンガも非常にアレなことは言うまでもないわけで。一部はネットで配信されているので、それをみて肌に合うか合わないかを試してみるのもいいですよね。

しかし、アニメは原作のマンガとはまたちがう楽しみ方ができるので、ハマった途端に感じる「なんとも言えないわびしいけれども楽しかったって思える気持ち」になってみてください。

アラサー以上、ゲーム好き、アニメについてはふつうの人よりちょっとくわしい、楽しいこと大好き、このあたりのキーワードにぴくっと来たら、ふれてみないと損ですからね。

以上、スギでした。