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書評

[読書書評]『「手紙屋」〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜』 喜多川泰

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目先の就職活動か、その先の人生か。

1.本の紹介

社会という名の大海原に船出するあなたへ。

大切なのはどんな船に乗るかではなく、 航海の目的だ。

「手紙屋」と自称する相手と10通の手紙をやり取りし、主人公が働き方と人生に新しい気づきを得ていきます。

2.本の要約、5つのポイント

1)「手紙屋」とは

就職活動に出遅れた大学4年の主人公は、書斎のあるカフェで見つけた広告に目を奪われます。

そこに書かれていたのは「手紙屋」。

10通の手紙をやりとりすることで、ありとあらゆる夢を叶えてくれるというものです。

就職活動を進めながら、自分自身の何気ない人生を変えていきたい、そう願う主人公と手紙屋とのやりとりは始まっていきます。

2)十通の手紙は、10の教え

主人公は、就職活動を軸にした自らの生き方と価値観を伝えていきます。

手紙屋はそれに対して、文量の多い手紙を、やさしく語りかけるように、そして多くのたとえを用いながら主人公に返信していきます。

10通の手紙をやり取りしていく上で、就職活動の環境だけではなく、就職した先の自らの生き方をも宣言する主人公。

それに対して手紙屋は、人生訓とも言える10の教えを手紙を通じて伝えていきます。

3)目的はあるか、挫折は成長につながっているか

そもそも学生時代、就職しようと考えている法人の仕事が自分自身にとってふさわしいものかどうかわかるものではありません。

それは中学に入学して、わけも分からずに部活動をするようなもの。

つまり、やってみないとわからないということです。

取り組む姿勢を持って臨むという現実に立ち向かいながら、自分の人生と向き合う覚悟を決めたときに変化は起こり始めます。

たとえばそれは、自分にはなにが向いているのだろうかと模索するときに現れてくること、すなわち自分に向いているであろう出来事に自分自身を押し込めていることだってありえるのです。

それが正しいか否か、自分らしいことなのか、思い通りの人生なのかを悟ることでその後の成長は変わります。

4)強い意志を持った瞬間に目的地に着いたも同然

夢を叶えられなかった人、やりたいことができなかった人はこう口にします。

『私には才能がなかった』

夢を叶えることができた人は、こう言います。

『どうしてもやりたいことを、情熱を持って続けてきただけ』

つまり強い意志を持った瞬間、そのことに情熱を注いだ人が夢や希望を叶えているのです。

それができない人は才能を言い訳にして、いつまでも情熱の力を手にすることなく没していきます。

主人公は10通の手紙をもとに、それまでは微塵も感じていなかった情熱を手にして新たな船出をしていきます。

5)自己啓発と小説と

本書は自己啓発系の小説です。

10通の手紙を通じた主人公の成長物語と、関わる人々との関係性について首尾よく展開していきます。

作品のほとんどは主人公と手紙屋との手紙の文面を占めていますが、ストーリーを追わずにそれだけを読んでみても共感が得られるでしょう。

手紙だけを読むことで主人公を応援したくなるあなたがいたら、それは「手紙屋」と同じ心情に近いかもしれません。

3.本から実践、ひとつの行動

『お礼状を書く』

その日お会いした方に、心からの感謝を込めて手紙を書きましょう。

4.ご紹介した本の情報

5.スギコラム(読後感想)

小学生から中学生の時代に、文通していたことが思い出されます。

3名の方と数年に渡って手紙のやり取りをし、そのうちおひとりの方とは社会人になってから実際にお会いしました。

当時ですから「手紙屋」のように他人の人生を明るいほうへ導くようなことはできっこないわけですが、それでもやりとりを重ねるうちにお互いを認め合い、成長し合うことの喜びを感じ合うような、そんなやりとりでしたね。

ペンを手に手紙を書くということは、その瞬間は相手のことを思う時間に費やされています。

書き損じのないように、よりよい言葉を選びながら文章を書き続けるのは、今の時代のチャットやメールとのやり取り以上の価値があると信じています。

デリートキーに小指をかけてまとめる文章もそれはそれですが、やはり心静かに、相手を思う時間を費やす価値こそが相手とそして自分自身の成長を認め合う時間に違いないと、この本を手にして改めて実感するものです。

思えば冒頭に書いた文通をしていたのも、今から30年前の話。

ブロガーを自称し、メルマガを配信してSNSや動画で情報を発信している私でさえ、手紙にはそんな価値と力があるんだということを思っているのです。

今、無性に手紙を書きたい!

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