2017年3月10日、広島県大竹市に新規オープンしたラーメン店「りょう二郎」。

俗に言う「二郎系ラーメン」と呼ばれる暴力的なボリュームと、圧巻のルックスを兼ね備えた一杯のラーメンを食するために、私は2度も足を運んだ。

その記録がこちら。

2017年3月10日、広島県大竹市に新規オープンしたラーメン店「りょう二郎」。俗に言う「二郎系ラーメン」と呼ばれる暴力的なボリュームと、圧巻のルックスを兼ね備えた一杯のラーメンを食するために、私は2度も足を運んだ。その記録がこちら。そう、2度とも食するには至らなかった。そこで、オープンから1週間すぎ、いよいよ営業も安定してきたであろうと思い、三度の訪問を決意した。そしてついに、奴と対峙できたのである。ここにその戦いの記録を残しておきたい。りょう二郎 〜 極太麺と大盛り野菜のインパクトに対峙した記録をここ...

そう、2度とも食するには至らなかった。

そこで、オープンから1週間すぎ、いよいよ営業も安定してきたであろうと思い、三度の訪問を決意した。

そしてついに、奴と対峙できたのである。

ここにその戦いの記録を残しておきたい。

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[動画あり]りょう二郎 〜 極太麺と大盛り野菜のインパクトに対峙した記録をここに。(広島県大竹市)

オープンから1週間が経った金曜日の夜、広島市内から車を走らせる。

所要時間はおよそ40分、ラストオーダーまではまだ1時間半を残す予定で到着すると見込んでの移動。

高ぶる気持ちを抑えながら、ほぼ予定通りに戦いの舞台へと到着したときには、これまでに見ることのなかった明るさでの出迎えだった。

これから始まる戦いを前にした1枚がこれだ。

こちらが対戦相手のカード。

二郎系ラーメンのイメージを損なわないルックスに、もはや気分は高揚してしまっている。

これが戦いの場の開放時間だ。

平日の昼下がりを除けば、かなりの時間帯に我々を戦いへと誘おうとしている。

店内には先に戦いを挑んでいるものが6名、私もそこへと足を踏み入れる。

そこには券売機が登場し、我々に対戦相手の選択を迫ってくる。

大盛り無料は当然として、さらに目を引くのが「ライス食べ放題」といった、戦いのインパクトをどこまでも冗長させそうなカードである。

これには気をつけたいが、平日は90円で食べ放題というライスの魅力も少し感じておこう。

結局この日、私が選んだカードは『黒りょう二郎ラーメン』と『ライス食べ放題』、さらには『野菜大盛り』。

にんにくが効いたマー油が特徴と呼ばれるラーメンに大盛り野菜、どんな相手が来るのだろうか。

さあ、もう引き返せない。

 『黒りょう二郎ラーメン』+『野菜大盛り』

スタッフに対戦カードと言う名の食券を渡して席に着く。

スタッフからはアブラとにんにくの量を尋ねられたので「アブラ多め、にんにくふつう」と伝えた。

カスターには無骨なまでに置かれた『白こしょう』、戦いの援軍は他には見当たらない。

セルフで水を汲み、今か今かとその戦いの火蓋が切って落とされるのを静に待つ。

私の他に6名の猛者が戦いを挑んでいたが、苦悶に満ちた顔、戦いに勝って笑顔を携えるもの、さまざまである。

極太麺ゆえに待ち時間もかかるのであろうと思っていた矢先、明らかに対戦相手を連れたスタッフが私の方へと歩みを寄せてくるのが見えた。

・・・・・!

やってきた相手は、私の想像を上回っていた。

かつて、東京は歌舞伎町にて二郎ラーメンをはじめて眼前に迎えたあの日の記憶を塗り替えるインパクトであったと言っても言い過ぎではないだろう。

スタッフが両手に携えて連れてきた奴は、自らの丼からこぼれんばかりの山盛り野菜でその大きさをアピールしていた。

さあ、これが今回の対戦相手『黒りょう二郎ラーメン、大盛り、野菜増し』である。

見下ろした図ではわからないだろう。

では、こちらでどうだろうか。

丼の深さとほぼ同じくらいに盛られた野菜。

麺に届くまでにどれほどの消耗戦を強いられることになるのだろうか。

「ふつう」といいながらも、そこそこの量を添えられたにんにく。

戦う相手に不足はない。

私は箸を取って、ゆっくりとマウントを決めていった。

この麺に出会うまでに、2分はかかっただろう。

極太麺でなければ感じることのできない、ゆっくり食べてもその存在感をアピールする相手の余裕に面食らいそうになりながらも、着実に箸を進めた。

約40席という広さをもつ店内で、孤高の戦いを続ける者たち。

おのおのの思いでこのラーメンに立ち向かっていくなかでは、志半ばに倒れたものもあるだろう。

野菜増しを別料金にしてある点で、ある程度のインパクトがあることが予見されていたであろうし、無料という文字に踊らされて麺を増量したことで少し弱気にもなりかけたのはやむを得ないだろう。

さらには、援軍として携えた白ごはんもいる。

なにも知らずに戦いを挑むことがどれだけ無謀かは、ぜひ知ってもらいたい。

しかし、これがラーメンという戦いの場において多くの者を魅了したひとつの存在であることは忘れてはならない。

そして戦いはじめてどれくらいの時間がたったのであろうか。

スープまで平らげることはできなかったが、ここまで戦い抜いた。

初戦は、完全勝利とまでは行かなかったが、いい戦いではあった。

まだまだ対戦のカードを携えている「りょう二郎」とは、これからも盟友としてさらなるチャレンジを重ねていきたい。

ラーメンは戦いだ。

気を抜くことなく立ち向かうことが相手にとって失礼ではなく、そしてこちらとしても本気で挑む覚悟のあらわれとしてこれからも戦っていきたい。

ありがとう。

さいごに:二郎系ラーメン未体験者はぜひ

このように、二郎系ラーメンというのは戦いのひとつである。

他のラーメンとは一線を画したもので、非常に高い満足度を得るものもあればその真逆の感想を得るものもあるだろう。

味について言えば、二郎系ラーメンの再現としては本当にすばらしいものとしていただいた。

ぜひ、二郎系ラーメンを経験したことのない人には、ここで戦いを挑んでもらいたい。

そしてぜひ、私と戦いの記録を共有したいものである。

では最後に、ラーメンのルックスを収録した動画をご覧いただこう。