書評

[読書書評]『レジリエンス入門 折れない心のつくり方』 内田和俊

投稿日:2017年2月19日 更新日:

たくましく生きる

1.本の紹介

自分の身に降りかかる出来事を選ぶことはできないけれども、それをどう捉えてどう対処するかは自分で選べます。

そのためにどんな思考、どんな心のあり方でいるのがよいでしょうか。

2.本の要約、3つのポイント

1)あの頃に戻れない私たちのしなやかな心づくり

人生には2度の危機が訪れると言われます。

ひとつめは思春期。やりたいことの理想や可能性に溢れながらも、経済的自立ができておらずに非力な時代であることでのギャップに苛まされます。

そしてもうひとつめは中年期に訪れます。

子育てに対する不安、親の介護、仕事や職場での重責、住宅ローンやご近所問題、夫婦の倦怠期・・・こういった問題に次々と直面します。

かつての悩みが軽かった時代に戻りたい・・・つまりは思春期に戻りたいと願うものです。

そこはかつての悩みもがいた時代。過ぎ去った時代でさえ、もう一度戻りたいと思えるということは、それなりのやり過ごし方があるということです。

ストレスを感じることに対してその歪みを跳ね返す力、これをレジリエンスといい、この力を持つことができれば、思春期に戻りたいというたらればを語ることなく悩み多き時代も人生がうまくいくようになります。

2)心の自然治癒力を高めると得られる副産物

レジリエンスを「心の自然治癒力」と呼んだり「心の筋肉」と呼んだりします。つまり、心、精神を鍛錬することでレジリエンスを強くすることができます。鍛える心とはつまり、脳でありメンタルです。

これを鍛えると、次のことが手に入ります。

・やる気と集中力の持続
・自信や自己肯定感の増幅
・共感力や他者への思いやり
・やりきる力「Grit(グリット)」

3)完璧主義から最善主義へ

完璧主義というのは、物事が計画通りにいかないことを嫌います。

もしも計画を阻害されるようなことがあれば描いていた成功を手にすることができずに苛立つこともあり、そこからの学びを得ることを失う場合もあります。

しなやなか思考が持てないということです。

一方で最善主義というのは、おかれた状態、その場で起きている出来事に対してどう取り組むかという前向きさが試されるようになり、失敗を厭わない思考を手にすることができます。

 

3.本から学ぶ、3つのキーワード

1)「思考・行動・感情の3要素」

思考と行動は自分の意思でコントロールできます。

一方で感情は自らコントロールができません。

そしてこの3つは連動性があり、いずれかがポジティブに指向すると他の2つもそれに連動していきます。

レジリエンスは感情に関する要素であるため、しなやかさを強くするためには思考と行動を適宜コントロールすることに答えがあります。

2)「ストレスは悪者ではない」

ストレスが身体に与える影響に関するテストで、ストレスの体感度合いと、ストレスの身体に対する影響を調査した結果、ストレスを感じた度合い(多さ)よりも、ストレスをポジティブに捉えた人(ストレスは健康に悪いと感じていない人)の死亡率が低いという結果がでました。

つまり、ストレスとは言っても、それを悪と感じなければいいのです。

3)「今がゴールではない」

あとがきに書かれた著者の言葉です。

挫折や失敗を繰り返しながら生きていく我々は、積極的にリスクを取って成長していきながら生きていきます。

そのなかで誰かとの比較ではなく、自分自身が「生まれてきてよかった、生きてて本当に良かった」と思える瞬間をどれだけ多く感じることができるかが人生の醍醐味になります。

 

4.本から実践、ひとつの行動

『ストレスと楽しく付き合う』

ストレスは身体に悪くありません!

 

5.ご紹介した本の情報

6.スギコラム(読後感想)

本書の著者である内田和俊さんは、とてもわかりやすくてていねいな文章を書かれます。

課長は絶対「いい人」になってはいけない!』という本での檄もあれば、今回ご紹介したこの本では、これからの時代を生きていく20代以上の世代に向けて、人生の先輩として親身に語りかけてくださいます。

なにもわざわざ苦しく難しく考えて生きなくてもいいんだよ、というエールをいただきながら、一方では働く上での厳しさをも提示してくださる幅の広さに、どちらの本も頻繁に再読しています。

どちらの本でも共通することは「ストレスフリー」な人生。

その思考でしか、人生の終幕に「ああいい人生だった」と言えないような気がしてなりません。

明日も楽しく生きましょう!

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