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書評

[読書書評]『人生エロエロ』みうらじゅん

投稿日:2017年2月6日 更新日:

 

1.本の紹介

きょうご紹介する本は、Facebookグループ『本が好き!倶楽部』のメンバー間で盛り上がっていた1冊です。

グループメンバー間で本の貸し借りがはじまり、兵庫→福岡→東京→そして私のいる広島へと届いているという、そんなふうに局地的に人気が出てしまっているのです。

下世話でエロで、男子ってこんな感じだよねというのを貫きとおしているあの方のエッセイです。

2.本の要約、3つのポイント

1)人生の3分の2はいらやしいことを考えてきた。

いまや文春砲という言葉で世相を席巻していると言っても過言ではない「週刊文春」で、みうらじゅんさんが連載されている人気エッセイが文庫化されたのが本書です。

男性目線として私が読む分には、ああ中学時代からこんなことばかり考えていたよなあという懐かしさでいっぱいになります。そして今も、エロにおいては当時と同じ思考レベルのままなんだということを痛切に実感してしまいます。

「人生の3分の2はいらやしいことを考えてきた。」という書き出しで毎度始まるみうらじゅんさんの体験談(?!)は、人にこそ言えないけれどもあなた自身が体験したことかもしれませんよ。

そう、あなたもわたしもいやらしいことを考えているんです。

2)女性は「男ってバカだねえ」と思っているらしい

これは本の要約ではなく、本を読んだとある女性の感想です。
「男ってこんなことばかり考えているんだなあって思うと、ちょっとかわいく思えてきた」そうです。

みうらじゅんさんが著名人だから、このような本を書かれても笑って許せるというポイントが少なからずあるのかもしれません。

しかし、それを差っ引いても、世の男性、いや世の男子と敢えて言うならば我々の思考は女性にどう思われてもその部分は譲れないのです。

中高生時代に鬱々としたエロのルサンチマンこそが、今を生きる我々の原動力なのですから。

そう、あなたもわたしもいやらしいことを考えているんです。

3)阿川佐和子さんもそういうお話は好きらしい

文庫本の巻末には、著者であるみうらじゅんさんと、『聴く力』で知られる阿川佐和子さんの対談があります。阿川さんご自身もこの手のお話は嫌いではないそうで、嬉々としてみうらさんとの対談を楽しんでいらっしゃいます。

実は私、本編を読む前に巻末のこの対談を読んだのですが、エッセイの内容についてのみうらさんのポジションが明確にされていて、ある意味ネタバレの部分のあるのですが、それを踏まえての味わい深さがより演出されています。

 

3.本から学ぶ、3つのキーワード

1)「敬語レス」

夫婦間で、カップル間で行為が減っている状況に陥っている原因は、女性が男性のことを「勃てない」からであるとし、そこには女性が男性に対して行為の最中に敬語で接することがないからだというのを述べていらっしゃいます。

2)「エロッセイ」

みうらじゅんさんのお家芸、言葉を約(つづ)めてあたらしい意味をもたせるという一環から出たひとこと。

エロいエッセイを約めると「エロッセイ」になります。

3)「自分なくしの旅」

若者にありがちな「自分探し」とは、もともと見つけられないもの、自分自身に許しを与えるに対しての承認欲求を自己完結させるための行為・思考です。

小乗的な「自分さがし」に対して大乗的な「自分なくし」と考えた時、探しても見つからないものに対して「もともとそういうものなんだ」とあきらめ、悟りを得ることも「自分なくし」という考え方として捉えるのはなかなか面白いです。

 

4.本から実践、ひとつの行動

『「自分なくしの旅」を手にする』

みうらじゅんさんの『自分なくしの旅』と、その前作と言われる『色即ぜねれいしょん』を読んでみる。

5.ご紹介した本の情報

6.スギコラム(読後感想)

みうらじゅんさんの本は折々で読んでいるのですが、どうしてもご本人から離れてひとり歩きしてしまったモノやコトに対しての興味が強くなりがちです。

「マイブーム」「ゆるキャラ」「いやげもの」・・・

これらを生み出して発信するみうらさんの才能として「一般の人が興味を示さないもの、もしくはうすうす感じてはいるんだけれども、それまでに体系化されていないことを形に仕立て上げること」を得意としていらっしゃることは多くの方が知るところです。

この本もエロのエッセイ(エロいエッセイというなまやさしい形容ではなく)だということをひとことで言えばそれまでですが、そこにみうらさんの得意とする部分がふんだんに現れています。

エロに対して注ぐ情熱をいくつになっても忘れない。

そこに、みうらじゅんさんのいつものテイストがあふれている。

この永遠の男子マインドを、これでもかと書き出される知識と経験をうらやむ以外になんと評すればいいのか。

これもまた中高時代の鬱屈した青春時代を過ごした男子にとって、明文化されたバイブルだと思えば途端に高尚な1冊となります。

『人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。』

つねにこの書き出しからはじまるこのエッセイに共感すること然り。

なにしろ今でさえも考えていることはたいていそういうことだから。

はっきりいいましょう。読後感は「うらやましい!」としか。

続編として『されど人生エロエロ』という本も出版されました。

また読みます。

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