「サーバント・リーダーシップ」という考え方があります。

サーバントとは、「使用人」や「召使い」という意味。

リーダーたるものが使用人や召使いである必要がどこにあるんだ?と、そう思う方は、時代を変えるリーダーにはなれないでしょう。

なぜなら、そんなリーダーが語る夢を追随してくれる若者は、あなたの手腕では育てられないからです。

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『サーバントであれ 奉仕して導く、リーダーの生き方』ロバート・K・グリーンリーフ

『サーバントであれ』

サーバント・リーダーの10の特徴

サーバント・リーダーには、10の特徴があります。

傾聴、共感、癒し、気づき、説得、概念化、先見力、執事役、人びとの成長への関与、そしてコミュニティづくり。

リーダーと呼ばれる人が持つ素質に、もしかしたら似つかわしくないと感じられるような特徴があるかもしれませんよね。

ただ、この10の素質が活かされることでリーダーそのものが人間的な成長を遂げるのは言うまでもないでしょう。

奉仕することを指し示すリーダーのもとで育っていく部下がいずれ、同じようなリーダーとして活躍する舞台が増えれば増えるほど、カネと名誉と欲望に溺れるようなかつてのリーダーが駆逐される、そう願いたいのです。

若者の夢を応援したい

社会の質というのは、最も恵まれない人が何を得るかによって決まります。

その中で、これから社会で活躍しようとする若者たちもまた、ある意味では知識と経験に恵まれていない立場といえます。

そこで「何を得るか」は、リーダーの手腕ひとつにかかってきます。

若者たちが、将来に馳せる夢を1日でも早く見せてあげられるように、そのあり方を問うのもリーダーの役割ですよね。

夢を先延ばしにすることなく、願う夢の実現を応援するように仕向けるリーダーが世界を変えていきます。

そう、サーバント・リーダーの成長は、そのリーダーのもとで活躍する人たちの未来も換えていきます。

私もそうあるように

高圧的で、自分の意に沿わない部下を強権的に従わせようとするリーダーは、今の時代においては即刻退場すべきです。

そのリーダーが生み出す社会的価値はありません。

これまでの時代を築きあげてくださった年配の方たちで、責任ある立場の方であってもサーバントの性質を持ち合わせていない方はあるでしょう。

そういった方々にかつての栄光と功績に敬意を表しても、これからの時代を築く世代に対してはすみやかにステージを明け渡すか、かすかにでもサーバントの性質があるならば私たちに力を貸していただきたいのです。

それが、他者へ奉仕することで成立するサーバント・リーダーを輩出する大切なプロセスであるに違いありません。

部下を潰したり、奴隷化するようなリーダーにならないよう、私自身もリーダーとして活躍するシーンではサーバントの性質を改めて理解して活動していきます。

今回ご紹介した本はこちら