生きていれば老いていき、いずれ死ぬことは生きとし生けるものすべての定めです。

今が楽しければそれでいいという人生がある一方で、少しずついうことをきかなくなってくる我が身と折り合いをつけていくために、その将来から目を背けずにいることもまた必要なことかもしれません。

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下流老人、幸福老人、上流老人。

はたと今の生活を振り返って、そして未来を見つめてみましょうか。

数年後、数十年後、自分はどのタイプの老人になっているのでしょう。

今の日本は、各世代ごとの経済格差に大きな広がりが見られるようになってきました。

本書の言葉を借りれば「経済生活の下流化」と表現されています。

そこで本書は、経済生活の下流化が引き起こされる原因を追求しながら、下流化にすすむ老後社会で暮らすとしても幸福でいられる術はないのかという点にフォーカスしています。

上流老人と呼ばれる、資産を有して経済的に豊かな層がかならずしも幸せであるかといえばその限りではないでしょう。

確かに資産はあって困るものではないけれども、老いて我が身に求められるのは社会とのつながりかもしれません。

あなたの存在価値、要はいかに地域社会とのコミュニケーションを図りながら、いくつになっても自己成長をやめることのない思考こそが、仮に下流老人の層に位置することになったとしても、豊かな暮らしを得るために大切なマインドにつながるということを本書で得てください。