働き方

アルバイト募集で求めるのは「人手」か「人材」か。見誤ると企業成長につまづくかもしれないというお話。

投稿日:2017年8月3日 更新日:

これまで多くの経営者や管理職と話をし、働きかたとライフワークについて感じたことをつづる「スギ式ビジネス理論(SBT)」

今回は、こんなお話です。

求人サイトを眺めれば、のきなみ1,000円を越える時給がならぶアルバイト募集を果たしてどれだけの人が望んでいるのでしょうか。

先日、ある採用担当者とこんな話になりました。

[SBT]アルバイト募集で求めるのは「人手」か「人材」か。見誤ると企業成長につまづくかもしれないというお話。

「この1年でアルバイト募集をしてくれる絶対数は激減したよ」

「どこに行ってもそういう話しか聞かないですよね」

「うん、最初は時給を高くすることで解決できるのならばと思っていたけれど、先にその手を打ったところでさえ十分な結果を出せていないよね」

「だから、それは答えではなかった」

「いや、高時給も魅力に感じる人はいるんだよ。でも、それが絶対的な条件になっていないんだろうね」

「時給以外の魅力、ですか」

 

コンビニエンスストアはそれほどでもないけれども、飲食業やサービス業のなかには、個人規模のお店でさえ1,000円程度の時給を設定しているところが少なくありません。

逼迫している人員環境の中で、募集がないから事業規模を縮小することを考えざるを得ないという声さえ耳にします。

少子高齢化、就労人口の減少によって、特に労働集約型産業が受ける打撃はまだまだ先が見えない問題を抱えています。

 

「たとえば、働いてくれる方への福利厚生や手当などのベネフィットを可能な限り公開するとかね」

「理解してくださる方が多いと頼もしいですよね」

「そこなんだよね。単に時給におどらされてやってくる人というのは、働くことでしか所得を得られないと考えている。年齢を重ねていって、若い頃と同じパフォーマンスで仕事ができなくなったらどうやって稼ぐか。その点を整備しているのならば、きちんと公開しておくに越したことはないよ」

「ハードルが高いですね」

「求人難だと言っている人は、今足りていないのは"人手"なのか、"人材"なのかを理解しておかなくちゃいけない。うちのような小さな規模で仕事をするものは、当然"人手"が必要だけれども将来を築いてくれるための"人材"が必要だということを忘れちゃいけない」

「なるほど」

「だからよけいに、募集しても応募がないということにもなるんだけどもね」

 

人事担当者は苦笑いしながらも、このポリシーは頑ななものだと語っていました。そして、こう付け足します。

 

「ここのポイントをわれわれがしっかり理解して打ち出しておいて、それを理解してくれる方と一緒に仕事をするほうが、長い目で見ればお互いが幸せなんじゃないのかなあ」

 

募集が少ないながらも、その中から本当に仕事と会社を愛してくれる人材に出会うために、その担当者はまだまだ学ばなければいけないと語ってくれました。







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